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巨人・阿部監督「まだ…まだまだ…まだまだ」首位・広島に逆転負けで2差も「やり返すチャンスはある」

スポーツ報知 / 2024年8月23日 5時0分

10回2死二、三塁、矢野に適時打を打たれ、厳しい表情の阿部監督(左は生還した三塁走者の菊池=カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人1―2広島=延長10回=(22日・東京ドーム)

 巨人が広島に痛恨の逆転負けを喫し、再び2ゲーム差に引き離された。戸郷翔征投手(24)は8回まで無失点も、1点リードの9回1死で小園に同点打を許し、あと2人でプロ野球6年ぶりの3戦連続完封を逃した。同点の10回にケラーが矢野に勝ち越し打を献上し、チームは7月2日の中日戦(松本)以来の逆転負け。11安打で1点の拙攻にも泣いた。最短で24日に広島に優勝マジック「28」が点灯するが、阿部慎之助監督(45)は「まだまだ」と繰り返して逆襲を誓った。

 無情にも白球は左前に落ちた。同点の10回2死二、三塁。3番手・ケラーが矢野に左翼線への決勝適時打を浴びた。四球をきっかけに招いたピンチで、最後は高めの154キロ速球をはじき返された。「うちは勝ちパターンいったので。もうしょうがないですね」と阿部監督。カープの驚異的な粘りに屈した。本拠地で痛恨のカード負け越し。勝てば首位・広島とゲーム差なしだったが、2ゲーム差に広がった。

 最高の形で白星に手が届きかけていた。6回に浅野の適時打で先制。1―0の9回、阿部監督は「あれで代えるのもどうかなと思ったし、球数もまだ全然大丈夫そうだったので」と8回まで105球の戸郷を迷わず続投させた。3試合連続完封勝利の偉業を目指したエースだったが、1死二塁から小園にフォークを中前に運ばれて同点打。ここで大勢に交代となった。

 結果的には序盤の拙攻が響いた。6日に同じ東京Dで3安打完封負けを喫したアドゥワとの再戦。4回まで7安打で毎回得点圏に走者を進めたが、2回1死満塁で戸郷が三ゴロ併殺打に倒れるなど本塁が遠かった。6回に浅野が均衡を破ったものの、全て単打でアドゥワから10安打を放ちながら1点のみ。「結局あの1点しか入らなかったんだけど、みんな何とかしようとしているし、相手も必死にやってるし、そういう試合がずっと続いていくわけだから」。9回2死一、三塁のサヨナラの好機では島内の前に岡本和が三ゴロに倒れ、12残塁と詰めを欠いた。

 7月3日の中日戦(前橋)以降、先制すれば18勝1分けで19試合連続負けなしだったが、後半戦初の逆転負けで先制試合20試合ぶりの敗戦。天王山となった東京Dでの今季最後の広島戦は1勝2敗で幕を閉じた。残りの対戦は9月にマツダで6試合。最短で24日に広島に優勝マジック「28」が点灯するが、指揮官は「またやり返すチャンスがまだありますし。まだまだ、まだまだだと思っているので」と、ファイティングポーズを崩さなかった。ここまで1勝4敗2分けと苦戦する敵地だが、4年ぶりのリーグ優勝へ直接対決で勝つしかない。

 残り31試合。シーズン序盤から「勝負は9月」と掲げてきた言葉を改めて全員で胸に刻み、これ以上は離されないことが重要だ。「タラレバを言っててもしょうがないのでね」と切り替えを強調した阿部監督。引きずっている時間はない。まだ何も終わっていない。(片岡 優帆)

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