安藤統男氏 阪神は勝負の広島３連戦を前に中継ぎエースの石井、桐敷をつぎ込みながらの痛恨の黒星

８回から登板した石井大智（カメラ・馬場　秀則）

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神２―５ヤクルト（２２日・京セラドーム大阪）

　阪神は得意としているリリーフ勝負の接戦を落とした。左右の中継ぎエースの桐敷、石井を投入しての敗戦は、なおさら重たい。２３日からの広島３連戦に備えて２人を温存したかったが、１点ビハインドの８回に石井を投入したころに岡田監督の執念を感じた。９回に勝ち越しを許した桐敷は責められない。リーグ最多の５３試合目の登板で、打たれることもある。

　１軍復帰登板の青柳は制球には苦しんだが、６回２失点の結果だけを見れば先発投手として合格点を与えられる。打線が荒れ球のヤフーレに６回２/３を１点に抑えられたのが誤算だった。

　残り２９試合で首位・広島とは５ゲーム差となった。逆転優勝のためには直接対決となる広島３連戦で最低でも勝ち越しが必要となる。ただ、何が起きるか分からないのも野球だ。（スポーツ報知評論家）