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王者・藤井聡太を倒した伊藤匠叡王にカントリーマアム1年分

スポーツ報知 / 2024年8月23日 12時50分

叡王戦就位式でカントリーマアム1年分を贈呈された伊藤匠叡王(右)

 将棋の第9期叡王就位式が23日、東京・港区の明治記念館で行われ、伊藤匠叡王が自身初のタイトル就位式に出席した。副賞として主催の不二家からカントリーマアム1年分、特別協賛のレオスキャピタルワークスより甲州印伝のカバンが贈呈された。

 初々しい紋付きはかま姿で登場した伊藤は、緊張した面持ちで就位状、賞杯、賞金、カントリーマアムと順に受け取った。

 花束贈呈で登壇した師匠の宮田利男八段は「カントリーマアム1年分は置いとくの大変だろうから、三軒茶屋の将棋クラブで預かってあげるから」と自身の将棋教室に置くことを提案し、これには伊藤も思わず笑顔をこぼした。

 伊藤は4~6月に行われた叡王戦五番勝負で当時全冠制覇していた藤井聡太八冠(当時)相手にフルセットまでもつれ込んだ番勝負を制し、初タイトル「叡王」を獲得。デビュー以来タイトル戦敗退なしだった同学年の藤井から初めてタイトルを奪った男となった。

 番勝負について伊藤は「どれも苦しい将棋でしたが、お互いに持ち時間を使い切って正確に指すことが難しい状況が私にとって幸いした将棋が多かった。1分将棋の緊迫した場面で藤井さんと対局できたのは私にとって貴重な財産になった」と振り返った。

 特にフルセットとなった第5局について「最終盤、将棋ソフトも瞬間的に正しく評価できないという局面があらわれ、部分的に人間の感覚の方が正しかったケースもあらわれました。AIの評価も絶対的なものではないと確認させられるとともに、将棋の奥深さを実感しました」と触れた。

 宮田は祝辞で「伊藤が5歳の時からの付き合い。その頃は『おい、たっくん』と呼んでたのですが、最近はタイトルまでとったので匠先生って呼ばせていただきます」と述べた。また、「『今度は(伊藤が)何とかしてくれる』と周りには言いつつ、一人になったときには全然だめだよなあと思っていた。私の立ち場でダメですとも言えないし…でも、4局目は完敗だったのですが、最後の最後までの伊藤匠の辛抱強さに感心し、次もいけるかなと思うようになった。あれ、よかったです」と明かし、元横綱初代若乃花と元大関貴ノ花のテレビCMで有名な「人間、辛抱だ」という言葉を伊藤に贈った。伊藤は「胸に刻んで生きていきたいと思います」と笑顔を見せた。

 伊藤にとってこれが初の就位式となった。若きタイトルホルダーはこれからも同学年の藤井とともに戦いを続けていく。(瀬戸 花音)

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