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須藤弥勒は前日より7打縮め78の19オーバー 父からの「80打ったら津軽海峡を泳いで帰ってこい」のゲキに発奮

スポーツ報知 / 2024年8月23日 13時56分

最終9番でトリプルボギーをたたき苦笑いする須藤弥勒(左はキャディーの母・みゆきさん、カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第2日(23日、北海道・桂GC=6651ヤード、パー72)

 史上初のジュニアメジャー4冠を達成した13歳の注目アマ・須藤弥勒(みろく)=ゴルフ5/太陽自動車=は78で回り、通算19オーバーでホールアウトし、ツアーデビュー戦を終えた。順位は118位で変わらない。

 弥勒は10番から出て、前半を2ボギーにとどめ、38で折り返した。後半は連続ボギー後の5番パー3で約5メートルのバーディーパットを沈めて、第1日の7番ホールに続くバーディー。17ホールを終え、この日3オーバーと健闘していたが、最終9番で3オン4パットのトリプルボギー。78のスコアとなった。

 ラウンド後は「父から昨日の後に『また80打ったら、津軽海峡を泳いで帰ってこい』と(冗談で)言われたので、75(ペース)で終わるなと思って、最終ホールで気を抜いてしまい、4パットしてしまった。『すいませんでした』という感じです」と悔しそうに振り返った。「途中で集中が途切れてしまったので、(自身が取り組んでいる)そろばんをもう少しやらないといけないと思いました」と語った。

 自身約2年ぶりという試合で初めてツアーの舞台を踏み「馬も休み明けの2走目からすごく強くなると言われるように、今回の失敗は、他の大人の大会も出ておけば良かったかな…」とも話した。2日間を振り返り「1日目(85)ですごく(スコアを)打ってしまったけど、2試合目(次週のゴルフ5レディス)では自分の本当の力を初日から出せるように」と見据えた。

 「所属のゴルフ5の大会では恩返しも兼ねて、史上最年少予選突破をしようと思います」。2017年に13歳以上の出場年齢制限が設けられた以降では、最年少の予選通過に向けて、弥勒は力強く言った。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母・みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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