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ラストマッチの「ワタガシ」準々決勝敗退 渡辺は18歳と新ペアで混合ダブルス継続 東野は女子ダブルスへ

スポーツ報知 / 2024年8月24日 6時0分

試合後握手する東野(左)と渡辺(カメラ・佐々木 清勝)

◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第4日(23日、横浜アリーナ)

 各種目の準々決勝が行われ、混合ダブルスで五輪2大会連続銅メダルの渡辺勇大(27)、東野有紗(28)組=BIPROGY=が、台湾ペアに0―2で敗戦。2012年に結成して13年目。今大会限りでペアを解消する2人は「歴史を作ってこられた」と胸を張った。ともに現役を続け、渡辺は混合複、東野は女子複に挑む。

 懸命に伸ばした渡辺の左手が、相手の強打に届かない。「ワタガシ」最後の大会が準々決勝で終わると、会場を埋めた観客から温かい拍手が送られた。渡辺は東野と握手を交わした。

 東野が「日曜(決勝)まで残りたかった。きょうで終わりは信じられないけど、勝てない時期も一緒に乗り越えて、勇大君にいい景色を見させてもらった」と感謝すると、渡辺も「ありがとうしかない。僕ら2人だからやってこられた」と思いがこみ上げた。

 台湾ペアの攻撃力に流れをつかめなかった。第1ゲーム(G)を9―21で落とすと、第2Gも8―10からドライブに遭い、4連続失点。終盤も攻められ、マッチポイントを握られた。だが、東野が相手の強打に食らいついて拾い、16―20から渡辺が真骨頂のジャンピングスマッシュ。応援してくれたファンに大きな見せ場で恩返しした。

 福島・富岡一中で出会い、12年にペア結成。18年に全英オープンを日本勢で同種目初制覇を果たすと、21年に初出場した東京五輪では銅メダルを獲得した。今夏のパリ大会で日本バドミントン界で初の2大会連続銅メダルの快挙を果たした。渡辺が「歴史を多く作ってきたと思うし、レールをのばしてきた。五輪は2回とも特別」と言えば、東野も「勇大君と五輪に出たいという強い思いが中学、高校からあった。それも実現できた」と胸を張った。

 13年に及ぶ挑戦は終わったが、今後もバドミントン人生は続く。東野は女子ダブルスで桜本絢子(29)=ヨネックス=と組み、28年ロサンゼルス五輪を目指し、9月6日開幕の全日本社会人選手権(鳥取)で初陣を迎える。渡辺は混合ダブルスを継続する意向で、同大会では18歳の田口真彩(ACT SAIKYO)と組む。渡辺は「まだまだ互いに強くなれる」と前を向いた。ペアは解消でも、同じ夢に向けて歩き始める。(宮下 京香)

 ◆渡辺 勇大(わたなべ・ゆうた)1997年6月13日、東京都生まれ。27歳。小学2年から競技を始める。富岡一中、富岡高時代から1学年上の東野と組む。21年東京五輪で同種目日本勢初のメダル。パリ五輪では日本バドミントン史上初の2大会連続表彰台となる銅メダル。13日に一般女性との結婚を発表。167センチ。左利き。

 ◆東野 有紗(ひがしの・ありさ)1996年8月1日、北海道生まれ。28歳。小学1年から競技を始める。富岡一中で渡辺とペアを組み、全英オープンを3度制覇。世界選手権は19年から4大会連続メダル。160センチ。右利き。

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