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中学時代の恩師が明かす「ワタガシ」ペアの秘話 2012年に結成して13年目

スポーツ報知 / 2024年8月24日 6時5分

渡辺勇大、東野有紗組

◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第4日(23日、横浜アリーナ)

 各種目の準々決勝が行われ、混合ダブルスで五輪2大会連続銅メダルの渡辺勇大(27)、東野有紗(28)組=BIPROGY=が、台湾ペアに0―2で敗戦。2012年に結成して13年目。今大会限りでペアを解消する2人は「歴史を作ってこられた」と胸を張った。ともに現役を続け、渡辺は混合複、東野は女子複に挑む。

  * * *

 ワタガシペアが結成された富岡一中時代の恩師で福島・ふたば未来学園で指導する斎藤亘氏が、日本の混合ダブルスをけん引してきた渡辺と東野の功績をたたえた。「(混合ダブルスは)五輪に出るだけで価値があることだった。それをメダル、トップを目指すところまで地位を上げてくれた。寂しさはないわけではないが、2人の新たな挑戦への楽しみの方が大きい」と語った。

 中学時代、海外の試合に参加した際にさまざまな組み合わせを試す中で、2人は「すごいウマが合う。スピードがあったり、息が合う。何かいいんじゃないかな」とペア結成に至った。11年東日本大震災も経験し、練習時間は3分の2になるなど苦難とも向き合い「諦めない気持ちをつけてくれた」という。日本代表となり、コロナ禍で行われた21年東京五輪で日本勢唯一の銅メダルをつかんだ。「メダルにはみんなが勇気をもらった」と振り返った。

 パリ五輪開幕前の7月、福島・富岡町などで壮行会が開かれた。その際に2人から「五輪の後は大きく変わってきそうなんです」と16日の発表前に報告を受けた。「2人ともさらに新しい分野で道を開いてくれると思う」と、斎藤氏は教え子の挑戦にエールを送った。

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