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「今の投げ方では1軍での先発は苦しい」―プロ初先発のドラ1右腕に、巨人のレジェンドOBが厳しい指摘

スポーツ報知 / 2024年8月24日 5時15分

西舘の投球フォーム(カメラ・清水 武)

◆JERA セ・リーグ 巨人2―8中日(23日・東京ドーム)

 西舘のプロ初先発。期待したけど、見事に裏切られたな。

 はっきりと言っておこう。前途多難だよ。初先発ということで、フワフワとした気持ちでマウンドに立ったことを差し引いても、それ以上に決定的な不安材料がある。

 もともとアウトステップして、体が一塁側に流れて投げる。こういうタイプの投手がホームベースの方向に投げるには、腕で操作するしかない。西舘は体に力があって、150キロ前後の球を投げられるから、短いイニングならごまかしがきく。しかし、長いイニングだと体力が持つわけがない。

 立ち上がり、フォークを簡単にヒットされた。俺はクセが分かっているのかなと思ったよ。だけど、そうじゃなかった。体が開いて、腕が下がっているのだから、打者にとってこれ以上見やすいボールはない。それに輪をかけてコントロールがなかった。指に掛かっているボールはほとんどなく、手先で投げているから、棒球。見極められて打たれるのは当然だよ。

 西舘には厳しい言い方になるけど「プロの投げるボール」をもう一度根本から見直してもらいたい。アウトステップを直さない限り、1軍で先発するのは苦しいと言わざるを得ない。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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