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【ロッテ】カイケル、最速142キロでも11イニング0封!150キロ超の全盛期から変身“打てそうで打てない魔球”

スポーツ報知 / 2024年8月24日 6時0分

力投するロッテ先発のカイケル(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ オリックス1×―0ロッテ(23日・京セラドーム大阪)

 2015年サイ・ヤング賞左腕、ロッテのD・カイケル投手(36)が老練な投球で手玉に取った。4回無死一、二塁で4番・杉本。高めのつり球は甘く入ったが、来日後最速142キロのツーシームで右飛に仕留めた。シンカーと間違われるファストボールは手元で不規則に動く。2死で迎えた西川も初球の“打てそうで打てない魔球”で左飛に封じ、クールに引き揚げた。7回94球で3安打無失点。来日初勝利はお預けとなったが「非常に入りがよく、力強く、自分の投球ができた」とうなずいた。

 デビュー戦の前回登板は初回2失点後、2~5回は無安打無失点。これで11イニング連続無失点となった。メジャーを知る吉井監督も「低めに集め、いろんな球を使い、相手のタイミングをずらしていくのが彼の投球」と拍手したように、ツーシームで芯を外し、スライダー、チェンジアップなど精度の高い変化球で翻弄(ほんろう)。初回はけん制で相手のチャンスの芽を摘み、小野投手コーチは「自分を熟知した中で抑えている。けん制の技術もある」と経験値にうなった。

 全盛期を知る敵将もうならせた。アストロズ時代の9年前は150キロ超の速球やスライダーを軸にゴロの山を築き、20勝8敗、防御率2・48と圧倒的な数字を残した。翌16年の日本ハムGM特別補佐時代に、提携するパドレスに派遣されていた中嶋監督は「(球速は)10キロちょっと違うのかな。でもやっぱりいい投手。低めのコースを間違えないね」と脱帽。スピードは140キロ前後まで落ちたが、究極の技巧派へと“変身”を遂げ、異国で輝きを放っている。

 チームは9回2死に益田がサヨナラ弾を浴び、5連敗。「僕は勝ちたい気持ちが本当に強いので、チームのためなら中5でもフル回転でいきたい」。すでにロッテ愛にあふれる36歳は、仲間のために死力を尽くす。(竹内 夏紀)

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