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【ソフトバンク】正木智也が延長10回決勝弾で優勝マジック21 小久保裕紀監督「大きい1勝」

スポーツ報知 / 2024年8月24日 5時0分

ソフトバンク・正木

◆パ・リーグ 日本ハム5―6ソフトバンク=延長10回=(23日・エスコンフィールド北海道)

 ソフトバンクが正木智也外野手(24)の延長V弾で、今季最大の5点差を逆転。4日連続で足踏みしていた優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「21」とした。

 同点の延長10回に、若き右の巧打者が決めた。マウンドには、試合前まで対右打者の被打率が0割0分0厘だった宮西。打席に向かう前、村松打撃コーチに「初ヒット打ってきます」と告げた。結果は予告の上をいく左中間への3号ソロ。「ヒット狙いでなく、長打を打てたらいいなという感じでした」と胸を張った。

 5点を追う重苦しいムードは山川のバットが振り払った。4回、先頭・栗原の右中間への13号ソロで反撃すると、続く主砲が左中間へ28号ソロ。「完璧ではないですよ」と照れ笑いした2者連続弾を口火に、この回、打者10人で6安打5得点。試合を振り出しに戻した。

 アーチを描く“形”が見つかった。「6、7月は打席の中で感覚を変えていたが、今は打っても打たなくても同じようにできている」と不動の4番。これで西武時代の19年5月以来、5年ぶり4度目の月間2ケタ本塁打。後半戦わずか24試合にして、前半戦87試合と同じ14発に並んだ。

 エース・有原が3回までに5点を失う乱調をものともせず、2位・日本ハムを豪打でねじ伏せた。小久保監督も「完全な負けゲームで勝つことができた。大きい1勝」とご満悦。カード頭で劇的な勝利を飾った勢いで、マジック減らしを加速させる。(田中 昌宏)

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