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お笑いコンビ「ソラシド」の水口靖一郎が防災士として命を守る啓発活動…全身やけどの受難も「何なら笑いに変えて」

スポーツ報知 / 2024年8月24日 8時23分

笑いを交えて災害に備える大切さを伝えたいと語る水口(カメラ・秋元 萌佳)

 山形県在住のお笑いコンビ「ソラシド」の水口靖一郎(48)が、防災士の資格を生かして講演活動を行っている。1995年の阪神大震災や、全身やけどなど自身の経験も生かしながら、本業の笑いを交えて、災害の恐ろしさや日常での備えの大切さを伝えていく。(取材・構成=秋元 萌佳)

 水口が防災士を目指したきっかけは東京で2年間行っていた「防災訓練予備員」のアルバイトだった。学校や自治体などで消火器の使い方を教えたり、煙に巻き込まれた時の対処法などをレクチャーする上で「免許がなくてもできる仕事だったけれど、資格を持っていると信頼感がある」と資格を取得した。

 避難訓練や、防災の講義は堅苦しくなることが多いが「職業柄、しんどそうに聞いている人を見るのが嫌だった」とくだけた話題を入れるなど試行錯誤。そのうち、「小さくてよくしゃべる兄ちゃんを呼んで」とオファーも増え、「ゲラゲラ笑わせなくても、聞きたくなる話ができる」とスタイルを確立していった。

 大阪府出身で、高校時代に阪神大震災を経験。被災した友人を訪ねた避難所での出来事は、今でも胸に刻まれている。「トイレなど衛生環境が悪くて住むような場所じゃなかったし、人も暴力的だった。気に入らないことにどなったり、人を平気で突き飛ばしたり。簡単に人って壊れるんだと思いました」

 さらに、21年7月には、番組生配信中の事故で全身やけどを負い、2か月間入院した。「日本広しといえども、全身やけどしたことのある防災士はいない」と冗談交じりに話すが「何ならそれも笑いに変えて教えられます。命を守るという大義名分で話すとどうしても仰々しくなってしまうので、経験を生かして『嫌な思いをしないために覚えておこう』というのが僕のスタンス」。芯を持って防災意識を持つ大切さを伝えていく。秋には宮城県内で講演を行う予定だ。

 18年に吉本興業の企画「山形住みます芸人」として県内に移住し「ピヨ卵ワイド(山形放送)」など東北ではテレビ4本、ラジオ2本にレギュラー出演し「東北は食べ物がとにかくおいしいし、優しい人が多い」と東北愛を語る。「山形に来て、圧倒的にお仕事もたくさんさせてもらっている。だから、この防災の講演を足がかりに、山形や東北の宣伝もできたら」と恩返しの思いも内に秘める。

 「災害は老若男女関係なく全員に平等に降り注ぐ。あくまで僕らは防災を促す仕事であって、救助できるわけではないので、自分を守るお手伝いをしたい。呼んでいただければ、どこにでも飛んで行きますし『おもろいやん!』と思ってもらって、広めてもらえたらうれしい」と、熱い思いで出番を待つ。

 ◆水口 靖一郎(みずぐち・せいいちろう)1976年4月7日、大阪府大阪市生まれ。48歳。ツッコミ担当。01年に本坊元児と「ソラシド」を結成。大阪NSC20期で同期は麒麟、馬場園梓。特技は料理、カラオケ。仕事依頼は「よしもとエリアアクション東北事務所」TEL022・393・8661まで。

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