小６・遠藤魁盛が全日本ＵＪボクシング王座決定戦出場…右フックに家族の思いを込めて「優勝したい」

全日本ＵＪボクシングの王座を目指す遠藤（カメラ・里見　祐司）

　全日本ＵＪ（アンダージュニア）ボクシング王座決定戦は２３日から２５日まで茨城・アダストリアみとアリーナで行われる。２５日の小学生３４キロ級に、東日本代表として遠藤魁盛（豊田南小６年）が出場。初優勝を目指す。

　遠藤は磐田市内の竜洋ボクシングクラブで小１から競技を始め、今年５月の県予選、６月の東海予選、７月の東日本代表決定戦を突破。７連勝のうち３試合をＲＳＣ（レフェリーストップ）で飾るなど、パンチ力が光る。指導する佐藤文俊会長（５０）は「当て勘があり、右フックが強いです。距離感もいい」と褒める。

　１年前のリベンジだ。ＵＪは小５からエントリーでき、遠藤は昨年も県と東海を勝ち進んだものの、東日本をけがで棄権した。１歳上の兄・豪騎さんも東日本の決勝で敗れた。「兄には『負けんなよ！』って言われています。家族の思いを背負って優勝したい」と気を引き締める。

　昨年は同じ竜洋クラブの鈴木楓さんが中学生６８キロ級で優勝。岐阜・中京高に進み、今夏の全国総体でミドル級３位に輝いた。遠藤は「中学や高校でもボクシングを続けて、先輩のように全国で活躍したい」と目を輝かせた。西日本代表を破り、初のタイトルをつかみ取る。

（里見　祐司）

　◆遠藤　魁盛（えんどう・かいせい）２０１３年１月５日、磐田市生まれ。１１歳。ボクシングは小１から。左のファイター。身長１４３センチ。血液型Ｂ。家族は両親と兄、弟。