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大仁田厚、50周年「川崎伝説」大会でドリーとの電流爆破終え決意「古稀電流爆破を目標にして頑張っていく!」

スポーツ報知 / 2024年8月24日 21時37分

試合後に4人でポーズの(左から)雷神矢口、西村修、ドリー・ファンク・ジュニア、大仁田厚(カメラ・今成 良輔)

◆「テリー・ファンク1周忌追悼・大仁田厚デビュー50周年記念大会『川崎伝説2024』」大会 ▽テリー・ファンク一周忌追悼・大仁田厚デビュー50周年記念特別試合 電流爆破デスマッチ「川崎伝説2024ダブルヘル電流爆破」 〇西村修、ドリー・ファンク・ジュニア(13分05秒 スピニング・トーホールド)大仁田厚、雷神矢口●(24日、富士通スタジアム川崎)

 2023年8月23日(日本時間8月24日)に死去したテリー・ファンクさん(享年79)の1周忌追悼と「邪道」大仁田厚(66)のレスラーデビュー50周年メモリアル大会が開催され、メインイベントで、大仁田が盟友・雷神矢口と組んで「ファンクス」の象徴・ドリー・ファンク・ジュニア(83)、西村修(52)組と電流爆破マッチで激突した。

 ドリーは実弟テリーさん追悼の思いを胸に5年ぶりに来日。タッグパートナーの西村は現在、ステージ4の食道がんで闘病中も師匠・ドリーへの「俺が守る!」という決意のもと、決死のリングに上がった。

 1974年4月14日、全日本プロレス後楽園ホール大会での16歳でのデビューから50年。節目の時を迎えた大仁田にとって「川崎」は特別な場所だ。

 新日本プロレスと全日本プロレスという横綱団体に大きく水をあけられた状況下で敢行したのが、91年9月23日の川崎球場大会。

「FMWのチケットはすべて実売だったし、川崎球場開催は超冒険だった。バクチだった」という中、同日に横浜アリーナ大会を開催した新日の1万8000人を大きく上回る超満員札止めの観衆3万3221人の動員に成功。FMWは一気にインディー最強団体の座に上り詰めていった。

 「俺にとっての原点が川崎球場というのは絶対ある」と口にしてきた「邪道」は「NWAの王者でずっと憧れの存在だった」というドリーと、リングの南北側に地雷爆破、東西側に有刺鉄線電流爆破が設置され、さらに電流爆破バットも4本用意された「川崎伝説2024ダブルヘル電流爆破」で激突した。

 西村が1人で、さらに大仁田組が入場した後、大トリで入場のドリー。場内におなじみの「スピニング・トーホールド」が大音量で流れると、場内の興奮もマックスに。カウボーイハットをかぶったドリーは青の「ファンクス」ジャンパーでゆっくりとリングに向かった。

 まず、テリーさんに捧げる10カウントゴングを終えると、西村を押さえ、先鋒を買って出たドリーと堂々、ロックアップした大仁田。リストロックで固められても笑顔を浮かべた。

 序盤から連続被弾した大仁田。83歳のドリーにも正面から電流爆破バットを振り下ろす非情の戦いぶりを見せつけた。

 最後は西村が電流爆破バット殴打でグロッギー状態に追い込んだ矢口の巨体にドリーがスピニング・トーホールドをお見舞い。満場の「ドリー」コールの中、散々痛めつけた後を引き継いだ西村がとどめのスピニング・トーホールド。ギブアップを奪った。

 メモリアルマッチに敗れたもののドリーの手を高々と掲げた大仁田はマイクを持つと、「ドリー、西村さん、そして観客の皆さん、来てくれてありがとうございます」と頭を下げた。

 その上で「勝っても負けても記憶に残る試合ができたと思うし、テリーも天国で喜んでいると思います」と笑顔を浮かべると、「テリーを! テリーを! 忘れないで下さい。テリー・ファンクよ、永遠に。ファイヤー!」の絶叫で締めくくった。

 さらに試合後に並んだ100人以上のファンへのサインを終えると「プロレスにはこういう形もある。83歳のドリーに、がんと闘っている西村さん。その人の生き様、人生背景が感じられる試合をしたかった。ドリーがリングに上がってくれた現実を見て、みんなに感謝してるよ」と、つぶやくと「ファンに感動を与えるプロレスは永遠に不滅だよ。自分も古稀電流爆破を目標にして頑張っていくよ」と、堂々言い切って、思い出の地・川崎を後にした。(中村 健吾)

 ◆8・24「川崎伝説」全試合結果

 ▽オープニングアクト ダンスチームRISE&MASKMANZコラボ スペシャルパフォーマンス

 ▽第1試合 SUGAMOプロレス提供試合15分1本勝負

 〇Z戦士(ではない)トランクス、モンキー・D・ノレフィー(3分30秒 元気玉スプラッシュ↓体固め)グレート・CO・カーン、グレート・ムダ●

 ※実況:ヒロ・オクムラ

 ▽第2試合 6人タッグマッチ15分1本勝負

 〇ちぃたん☆、パンディータ、ドRaえもん(4分02秒 セントーン↓体固め)友龍、工事現場の親父、FMWEショッカー●

 ▽第3試合 ミックスドタッグマッチ15分1本勝負

 〇ラム会長、リッキー・フジ(8分27秒 レインメーカー↓体固め)佐野直、寧々∞D.a.i●

 ▽第4試合 株式会社タミヤpresents女子プロレス20分1本勝負

 〇ミス・モンゴル、クラッシャー前泊(12分29秒 セントーン↓体固め)ガキにゃん仮面、杏ちゃむ●

 ※休憩時間にアイドルグループ「絶世のインペリアルドール」のパフォーマンス

 ▽第5試合 甦れ!俺たちの昭和全日本プロレス タッグマッチ15分1本勝負

 〇高杉正彦、力(9分01秒 バックドロップ↓片エビ固め)タイガー戸口、谷口裕一●

 ▽第6試合 タッグマッチ15分1本勝負

 〇バラモン兄弟(9分58秒 体固め)魔苦・怒鳴門、X●

 ▽第7試合 映画「BUGS」presents12人タッグスペシャルファイヤーデスマッチ

 〇HASEGAWA、ガッツ石島、関根シュレック秀樹、スカルリーパーA―ji、グレート・コジ、BILLY(12分21秒 ダブルフットスタンプ↓片エビ固め)ミスター・ポーゴ、怨霊、モンスター・レザー、Mr.アトミック、デビルマジシャン、桜井匠●

 ▽第8試合 セミファイナル タッグマッチ15分1本勝負

 〇納谷幸男、飯野雄貴(12分49秒 ボディープレス↓片エビ固め)ディラン・ジェームス、Mr.ルーサー●

 ▽第9試合 メインイベント テリー・ファンク一周忌追悼・大仁田厚デビュー50周年記念特別試合 電流爆破デスマッチ「川崎伝説2024ダブルヘル電流爆破」

 〇西村修、ドリー・ファンク・ジュニア(13分15秒 スピニング・トーホールド)大仁田厚、雷神矢口●

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