「メンタルコントロールがうまくいっている」４４歳べテラン・宮里優作が７位浮上

宮里優作

◆男子プロゴルフツアー　Ｓａｎｓａｎ・ＫＢＣオーガスタ　第３日（２４日、福岡・芥屋ＧＣ＝７２７４ヤード、パー７２）

　９位から出た宮里優作（４４）＝大和ハウス工業＝が４バーディー、１ボギーの６９で回り、通算１０アンダーの７位に順位を上げた。トップとの差は６打あるが、１２アンダーの３位から下は大混戦。ベテランは「メンタルコントロール」を武器に、今季ベストフィニッシュを目指す。香妻陣一朗（３０）＝国際スポーツ振興協会＝が連日の６６をマークし、１６アンダーの単独首位に浮上。２０２２年東建ホームメイトカップ以来の３勝目に王手をかけた。

　９番パー５。宮里の２打はピン左１０メートルを捉えた。イーグルパットは決まらなかったが、バーディーを奪って９アンダーで折り返した。ただ、後半は伸ばし切れず「相変わらずショットが悪い。スコアをつくるのに必死で、なかなか前に進めない感じ」と、もどかしそうに汗をぬぐった。

　調子が上向かない中、「メンタルコントロールがうまくいっている」と言い、パリ五輪で銅メダルを獲得した松山英樹の名前を挙げた。「すごいとあらためて感じた。技術もさることながら、メンタルコントロールがうまい。勉強になることがすごく多かった」。画面越しに刺激を受けた。

　昨年大会は第３ラウンドでトップに立った末の３位だった。「明日はビッグスコアを出さないといけないと思うけど、まずはできることをやっていきたい」。５位だった７月の長嶋茂雄招待セガサミーカップが、今季唯一の１ケタ順位。ベストフィニッシュで、後半戦へ弾みをつける。

（高木　恵）