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「最後は気持ちやった」亀田和毅 因縁ドラミニに判定でリベンジ 王者への指名挑戦権獲得「必ず3階級制覇します」

スポーツ報知 / 2024年8月25日 5時45分

5回、ドラミニからダウンを奪う亀田(左端は父・史郎トレーナー=カメラ・岩崎 龍一)

◆プロボクシング▽IBF世界フェザー級(57・1キロ以下)指名挑戦者決定戦12回戦 〇亀田和毅(判定2―1)レラト・ドラミニ●(24日、大阪・大和アリーナ)

 IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦が行われ、元世界2階級王者で同級3位・亀田和毅(33)=TMK=が、同級2位・レラト・ドラミニ(30)=南アフリカ=との再戦に、判定2―1で勝利した。ドラミニへのリベンジを果たし、同級王者・アンジェロ・レオ(米国)への挑戦権を得た。

 和毅が地元大阪でドラミニに雪辱し、勝利の味をかみしめた。判定は2―1と昨年10月に敗れた第1戦に続いて、割れた。終始、前に出続けて大勝の自信があっただけに「あの判定はない。人生懸けているのに」と不満も漏らした。それでも「最後は気持ちやった。気持ちしかない」。過去にはジェイミー・マクドネル(英国)に世界戦で2度敗れており、「初めて再戦で勝った。自信になる」と胸を張った。

 長男・望有(のあ)くん(4)がスペイン語で入場曲を歌う中「力になった」とリングイン。4月には次男・有里(あり)くんが生まれたばかりだ。和毅パパは序盤から果敢にジャブを繰り出し、プレスをかけた。下がりながらパンチを出す相手に、お構いなく前進。5回には連打でダウンを奪った。このダウンがなければ試合の行方は分からなかった。KOは逃したが、最後までKOを狙い、故郷のリングを沸かせた。

 前回対戦では消極的な戦い方から、元世界3階級王者の長兄・興毅氏(37)や同2階級王者の次兄・大毅氏(35)から引退も勧告されたが、再起を直訴。自身を最もよく知る父・史郎氏(59)に新チーフトレーナーを依頼し、攻撃的スタイルを磨いた。3月の再起戦はメキシコ人選手に5回終了TKO勝ち。「進化した俺を見てほしい」と、連敗なら引退の可能性もあったドラミニ戦をクリアした。

 王者・レオへの指名挑戦権を獲得。プロモーターの興毅氏は、レオ―和毅戦の日本開催を目指す。和毅は「必ず3階級制覇します。レオ選手とラスベガスで2、3回スパーリングした。すごいファイター。もっとフィジカル鍛えて1ラウンドからガンガンいきます」ときっぱり。興毅氏がプロデビューした2003年から20年以上続く“亀田劇場”。3兄弟で唯一現役の和毅は戦い続ける。(田村 龍一)

 ◆亀田 和毅(かめだ・ともき)1991年7月12日、大阪市西成区生まれ。33歳。長兄・興毅氏は元世界3階級王者、次兄・大毅氏は同2階級王者。中学卒業後の2007年、15歳で単身メキシコへ武者修行へ。08年、メキシコでプロデビュー。13年8月、WBO世界バンタム級王座奪取。18年11月、WBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得し2階級制覇。身長171センチ、右ボクサーファイター。家族は妻・シルセさんと2男。

 ◆亀田和毅―ドラミニ再戦の経緯 23年10月7日、東京・大田区総合体育館でのIBF世界同級2位決定戦で初対戦し、当時同級5位・和毅は、8位・ドラミニに1―2の判定負け。今年1月に、3月31日の名古屋での再戦が和毅陣営から一度は発表されたが、ドラミニが当時同級3位・アーノルド・ケガイ(ウクライナ)との指名挑戦者決定戦に乗り換えたため、中止に。その後、ケガイがドラミニ戦をキャンセルし、今回の再戦が実現した。

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