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パリ五輪補欠の17歳が悔しさ糧に開幕戦2勝 東京白星発進に貢献 ロス代表へ「全試合勝つつもりで」

スポーツ報知 / 2024年8月25日 5時50分

調整を進める松島輝空(カメラ・小林 泰斗)

◆卓球◇Tリーグ(24日、東京・代々木第二体育館)

 男子開幕戦が東京・代々木第二体育館で行われ、2連覇を狙う東京が3―1で静岡を下した。パリ五輪で代表補欠の松島輝空(そら、17)が第1試合のダブルスを吉村和弘(28)とのペアで2―1で制し、第3試合のシングルスは松下大星(28)に3―2で逆転勝ち。男子のホープが28年ロサンゼルス五輪へ好スタートを切った。女子は25日に日本生命―神奈川で開幕する。

 松島が勝負強さを見せた。「ロスに向けてのスタート」と位置付けた一戦。吉村と初めて組んだダブルスをフルゲームで制し、シングルスはゲームカウント2―2の第5ゲーム、8―10と先にマッチポイントを握られたが、強気のチキータ連発で挽回。単複2勝の活躍で東京を開幕戦勝利に導き、「出場した試合は全試合勝つつもりで臨んでいきたい」と力強く宣言した。

 パリ五輪は代表に届かず、補欠として現地に同行した。「五輪が始まる前から行きたくない気持ちが強くて迷っていた」と打ち明けたが、五輪の空気を肌で感じて刺激を受けた一方で、その舞台に立てない無念さも募った。「正直、1日が長かった。二度と行きたくないと感じた。次は補欠や練習相手ではなく、選手で行きたい気持ちが高まった」。17歳がパリで感じた悔しさを糧に、ロス五輪への一歩を力強く踏み出した。(林 直史)

 ◆松島 輝空(まつしま・そら)2007年4月29日、京都市生まれ。17歳。祖父母が開く田阪卓研で卓球を始め、小学1年から世代別の全日本選手権を6連覇。18年に11歳でワールドツアー初出場。21年世界ユース選手権15歳以下で3冠。24年世界選手権団体戦代表。左シェークドライブ型。172センチ。家族は両親と弟、妹2人。

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