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【大学野球】東農大北海道V8へ快勝発進、先発・渡辺恵多が自己最速の147キロで4回無失点

スポーツ報知 / 2024年8月25日 7時58分

自己最速を更新する147キロをマークした東農大北海道・渡辺恵

◆北海道六大学野球秋季リーグ▽第1節第1日 東農大北海道13-0 道教大旭川=5回コールド=(24日、苫小牧・とましん スタジアム)

 開幕し、3試合が行われた。8季連続優勝を目指す東農大北海道は、道教大旭川を13―0の5回コールドで下し快勝発進。先発の渡辺恵多(3年=中越)が自己最速を更新する147キロをマークし、4回を無失点に抑えた。

 東農大北海道・渡辺恵が“新エース”候補にふさわしい投球を披露した。4回1安打5奪三振で無失点。二塁を踏ませない快投に「立ち上がりは制球がよくなかったけど、なんとか粘れた。勢いづけられてよかった」とうなずいた。

 力で押し込んだ。「(相手が)真っすぐに合っていなかったので、どんどん真っすぐでいきました」。立ち上がりから140キロ台中盤の直球で凡打の山を築くと、自己最速を1キロ更新する147キロを2度マーク。中盤は、2年春の右肘負傷をきっかけにテークバックを小さくしたフォームから決め球のカットボールなども駆使し、開幕戦先発の役割を果たした。

 最速150キロの笠間稜世(4年=旭川実)は、状態が上がらずメンバー外。今春、最優秀投手賞を獲得した神宮僚介(3年=桐生第一)も右肘のトミー・ジョン手術を受けたため、今秋の復帰は絶望的な状況だ。主戦投手が離脱する中、三垣勝巳監督は“空席”だったエースナンバーの背番号「11」を渡辺恵に与えた。「責任を負わせようと思って。(2年前のエース)林の後に着けるのはあいつ」と期待する。

 投手陣にけが人が相次ぎ、万全の体制ではない中で挑む今秋。大事な初戦でスコアボードに「0」を並べた意味は、小さくない。リーグ8連覇に向け、渡辺恵は「(個人で)5勝して、チームが全勝できるように頑張りたい」とエース級の活躍を誓った。(島山 知房)

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