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大谷翔平、右手一本41号逆転2ラン 「40―40」サヨナラ満塁弾から2戦連発 「MVPコール」に応える

スポーツ報知 / 2024年8月25日 11時35分

◆米大リーグ ドジャース―レイズ(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地・レイズ戦に「1番・DH」で先発出場。日本人選手初のサヨナラ満塁本塁打で史上最速の「40―40」を決めた前日から2試合連発の41号逆転2ランを放った。

 2点を追う5回。9番・ロハスの左前適時打で1点差に迫り、なおも1死一塁で迎えた第3打席だった。大谷は初対戦のレ軍先発右腕・ブラッドリーの4球目、92・2マイル(約148・4キロ)スプリットを最後は右手一本で捉えると、打球速度96・7マイル(約155・6キロ)、角度32度で右翼ポール際の最前列に飛び込んだ。飛距離338フィート(約103メートル)はメジャー通算212本目で“最短”の一発となった。打席の最中にはファンから「MVPコール」が自然発生したが、見事に応えた。

 23日(同24日)の同戦では伝説が生まれた。「39―39」の“ダブルリーチ”で迎えた大谷は、4回先頭で6戦連続安打となる遊撃内野安打を放つと、1死後、完璧なスタートで3試合連続の40盗塁目を決めた。そして、3―3の9回2死満塁だった。初球を捉えた大谷の打球は懸命に手を伸ばした中堅手のグラブを越えて、センター右に着弾するサヨナラ満塁本塁打。「40―40」を日米通じて初の劇弾、さらに移籍後初のグランドスラムで決め、漫画でも描けないようなスーパーヒーローになった。本塁打&盗塁の「40」同日達成は史上初。これまで5人の中で「40―40」の最速記録は出場147試合で到達した06年ソリアーノ(ナショナルズ)だったが、同126試合で成し遂げた。

 勢い止まらず、2戦連発でシーズン51発ペース。本塁打王争いではリーグ2位のオズナ(ブレーブス)に4本差をつけ、打点王争いでも同1位だったオズナを捉え、94打点でトップタイに立った。自己最多を大幅に更新する40盗塁もマークしており、23日終了時点で同50盗塁ペース。史上初となる「45―45」さらに「50―50」も視界に捉えている。「40―40」はあくまで通過点に過ぎず、本人も「数が増えるということは勝つ確率も高くなる。自分の数字が上がると同時にチームが勝てるように頑張りたいと思います」と更なる高みを目指している。

 エンゼルス時代からレイズ戦には縁があった。渡米2年目の19年6月13日(同14日)に日本人初のサイクル安打。21年6月25日(同26日)にはメジャーでは自身初の先頭打者本塁打。前夜の“伝説アーチ”を含めて22年から3年連続の満塁弾は全てレ軍が相手だった。8月は打率がなかなか上がらなかったが、「ここ数日は(球の)見え方がいいので」と8月の不振は完全に脱した。次なる偉業へ大谷が再スタートの号砲を鳴らした。

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