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岡慎之助、ノーバン好投 大逆転金の五輪より「緊張。足震えた」…阿部監督と“W慎之助”対面「すごい圧」

スポーツ報知 / 2024年8月25日 15時23分

始球式を務めた体操男子の岡慎之助(カメラ・清水 武)

 パリ五輪の体操男子で、団体、個人総合、種目別鉄棒を制し、日本勢52年ぶりの3冠をなし遂げた岡慎之助と、同じく団体金メンバーの杉野正尭(ともに徳洲会)が25日、東京ドームでの巨人―中日戦を前に始球式を行った。

 岡は投手を務め、ノーバンの好投。笑顔でガッツポーズし、「緊張やばい。普段やったことないことをしたので不安だった。練習もしてきた。(100点中)9割くらいです」と自己評価した。一方、バッターを務めた杉野も「緊張した」と終了後も声が震えていた。

 ともにパリ五輪では、絶望的と言える3・267点差で迎えた最終種目・鉄棒で演技。そろってミスなく完遂し、大逆転の金メダルに貢献した。団体戦の鉄棒も一つのミスも許されない、とてつもない緊迫感だったが、「圧倒的今日の方が緊張した」と声をそろえた2人。「もう足がめっちゃ震えていた」と岡。杉野も「僕はただバットを振ればいいだけなのに震えていた」と笑った。

 奇跡的な逆転劇で団体での王座奪還に貢献した岡と杉野。巨人も逆転Vを狙う中、大事なことは「諦めないことです」と2人そろって即答した。杉野が「最後の最後まで」と切り出し、続けて岡が「分からないですからね」とエールを送った。

 岡の名前の由来は、巨人の阿部慎之助監督で、野球経験者の父・泰正さんが「スーパースターになってほしい」と願いを込めて名付けた。この日ついに、阿部監督とも初対面を果たし、

「最初は言葉が出なかった。すごい圧、緊張でしゃべれなかった。お父さんもしゃべれていなかった(笑い)」と岡。「(スーパースターの阿部監督を)もっと超えていきたい」と決意を新たにした。

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