【光る君へ】「晴明」ユースケ・サンタマリア退場にネット悲嘆「目の中に星空が…。晴明、渾身の予言死」

安倍晴明役のユースケ・サンタマリア

　女優・吉高由里子主演のＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」（日曜・後８時）の第３２話「誰がために書く」が２５日、放送された。

　今回、道長（柄本佑）の思惑通り、一条天皇（塩野瑛久）はまひろ（吉高由里子）が書いた物語に興味を示す。

　そこで道長は、まひろに道長の娘・彰子（見上愛）が暮らす藤壺へあがり、女房として働きながら執筆することを提案。狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため、藤壺へ来ることを増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることだ。

　まひろは道長の提案に戸惑うが、父・為時（岸谷五朗）に背中を押され…というストーリーだった。

　（以下、ネタバレがあります。ご注意下さい）

　今回、第一話から登場。道長の決断に大きな影響を及ぼし続けた陰陽師・安倍晴明として重要な役割を担ってきたユースケ・サンタマリアが“退場”した。

　史実上、かなり長命の８５歳での死となったが、臨終の床に駆けつけた道長に「今宵、私は死にまする」と自らの死に際を予言。道長に「ようやく光を手に入れられましたな。これで中宮様も盤石でございます。いずれ、あなた様の家からは帝も皇后も関白も出られましょう」と、まひろが道長にとっての「光」であることを口にし、道長の世となることを予言した上で「ただ一つ、光が強ければ、闇も深くなります。そこだけはお忘れなく」と警告。その上で目の中に美しい星空を映して目を閉じた。

　「その夜、自らの予言通り晴明は世を去った」のナレーションが重なり、美しい映像の元の“退場”となった。

　呪詛に祈祷と雅な物語の闇の部分を表現してきた重要人物の死にネットも沸騰。放送中にはＸ（旧ツイッター）のトレンドワードで「＃光る君へ」が１位に急浮上。ネット上には「くそー、晴明の死に際のカッコ良さよ」、「晴明、落つ　目の中に星空が…」、「晴明、渾身の予言死」、「ユースケさん、渾身の臨終場面。声が…。目が点。宙を一つにしたシーン。いや～、良い画」などの称賛の声があふれた。

　大河ドラマ６３作目となる同作。吉高は２０１４年に連続テレビ小説「花子とアン」のヒロインを演じており、朝ドラと大河の両作品の主演は４人目になる。

　脚本は２００６年の大河ドラマ「功名が辻」やドラマ「セカンドバージン」「大恋愛～僕を忘れる君と」「星降る夜に」などを手掛けた大石静氏が担当。大河の中でも数少ない平安時代を舞台に、世界最古の女流作家とも呼ばれる紫式部／まひろ（吉高）の生涯を描く。音楽は冬野ユミ氏、語りはＮＨＫの伊東敏恵アナウンサーが務める。