【キーンランドC】サトノレーヴが北の大地でスプリント重賞連勝 同一年では史上3頭目 秋のG1主役へ名乗り
スポーツ報知 / 2024年8月26日 6時0分
◆第19回キーンランドC・G3(8月25日、札幌・芝1200メートル、良)
サマースプリントシリーズ第5戦、第19回キーンランドC・G3は25日、札幌競馬場で行われ、2番人気のサトノレーヴ(レーン)が直線で抜け出し、函館スプリントSに続く重賞連勝。
2つ目のタイトルが、大舞台への道をはっきりと照らし出した。2番人気のサトノレーヴが、直線で力強く抜け出し、函館スプリントSに続く勝利で、北海道のスプリント重賞を完全制覇した。同一年で2重賞の連勝は10年(ワンカラット)、11年(カレンチャン)に続く史上3頭目の快挙。レーンは「とても強い馬でした。ただ、勝つことをイメージして乗りました」と大仕事をやってのけ、納得の表情を浮かべた。
強さだけが際立った。発馬を決め、道中は4番手の馬群の中にポジションを置いた。道中、手応え良く進むと、直線はもう伸びるだけ。一気に抜け出し、早めに先頭に躍り出ても脚いろは衰えない。そのまま後続に1馬身半差をつけて真っ先にゴールに飛び込んだ。鞍上は「最後に抜け出した時にかなり強い脚をみせてくれた。そこで勝利を確信した」と愛馬をたたえた。
当初は大目標のスプリンターズSに直行するプランもあったが、馬の状態などを見極めここにゴーサイン。陣営の英断が、歴史的な勝利を引き寄せた。
これで堂々と目標の舞台に進む。函館2歳S(サトノカルナバル)も含め、夏の北海道重賞3勝目の里見治オーナーは「あれだけ強い勝ち方をするとは思わなかった。輸送も苦にしないし、芯が強い。今の勝ち方ならG1でも勝負になると思う。私にも風が吹いてきたかな」とビッグタイトルへの期待感を隠さなかった。
6ハロン戦は【6100】。時計勝負、函館の重馬場もこなす底知れぬ強さを備えるロードカナロア産駒の5歳馬が、スプリント界の勢力図を激変させる予感を漂わせた。(松末 守司)
◆サトノレーヴ 父ロードカナロア、母チリエージェ(父サクラバクシンオー)。美浦・堀宣行厩舎所属の牡5歳。北海道日高町・白井牧場の生産。通算9戦7勝。総獲得賞金は1億7046万8000円。主な勝ち鞍は函館スプリントS・G3(24年)。馬主は里見治氏。
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