今季は海外転戦のゴルファー、家では「完璧な夫」２年ぶりに３勝目を果たした香妻陣一朗の素顔を妻が明かす

会場で優勝を見守った香妻の妻の武井玲奈さんと長男

◆男子プロゴルフツアー　Ｓａｎｓａｎ・ＫＢＣオーガスタ　最終日（２５日、福岡・芥屋ＧＣ＝７２７４ヤード、パー７２）

　単独首位で出た香妻陣一朗（３０）＝国際スポーツ振興協会＝が５バーディー、２ボギーの６９で回り、通算１９アンダーで並んだ小斉平優和（２６）＝太平洋クラブ＝とのプレーオフを制して優勝した。

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　香妻の妻・玲奈さんは昨年５月に誕生した長男と一緒に見守った。「泣かないと思っていたのに、いざ優勝が決まった瞬間はバーッて涙があふれました」。香妻の父・尚樹さん（６０）、母・かおりさん（５９）と朝４時に鹿児島を出発し、車で５時間かけてコース入りした。

　昨秋のＡＮＡオープンも現地で応援した。単独首位で最終日を迎えながら８位。子供が寝付いた後、「悔しい。息子の前で勝ちたい」と口にした際の表情が忘れられずにいたという。「あの姿を見ていたので本当にうれしい」と笑顔を見せた。

　今季は離れて暮らす日々だが、海外から毎日のようにＴＶ電話をかけてくれる。「帰ってくると家事を手伝ってくれたり、掃除や洗濯もしてくれる。完璧な夫で完璧な父です」。香妻も「こうしてゴルフをできているのは妻のおかげ。感謝したい」と愛情たっぷりに話した。（高木　恵）