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【高校野球】東北が初陣勝利…4番・川原輝陽投手が投げて良し打って良し…3回無失点&先制2点適時打

スポーツ報知 / 2024年8月26日 9時54分

3回を無失点に抑えた東北先発の川原(カメラ・太田 和樹)

◆秋季高校野球宮城県大会中部地区予選▽1回戦 東北5-1仙台二(25日・仙台市民)

 1回戦3試合が行われた。東北は4番・川原輝陽(きよ)投手(2年)が3回無失点&先制2点適時打で仙台二に5―1で快勝した。

 3回2死一、二塁、134キロの直球で空振り三振に仕留めると、東北の川原は汗をぬぐった。「高めに抜ける球が何球かあった。球が走っているというよりは無理やり投げているという感じ」。それでも130キロ中盤の直球とスライダーで仙台二に的を絞らせず3回2安打無失点で降板。新チームの初戦勝利に貢献した。

 打棒も光った。3回2死二、三塁、中前2点適時打を放ち待望の先制点。「初球から変化球を狙っていった。きれいなセンター返しになった」と振り返った。

 平常心でプレーする事を心がけている。「気持ちの上下が少ない方がいい選手が多いと思う」とグラウンド上ではガッツポーズなど感情をむき出しにせず、淡々とプレーしている。3回1死一、三塁から仙台二がスクイズし、川原は冷静にホームにグラブトス。挟殺プレーとなり、三塁に戻ろうとした三塁走者が3フィートオーバーでアウトになった。相手ベンチから「タッチしていない」との声が飛んだが「そこでムキになると良くない」と感情を表に出さず、次の打者を三振に打ち取った。

 チームは夏の県大会3回戦で仙台育英に0―2で敗戦し、新チームに移行して約1か月が経過した。佐藤洋監督は「キャプテン大場(隼汰)を中心に試合で起きた反省点、いい点を共有する時間をとり、皆で同じ失敗をくりかえさないように指摘しあってきた」とチームが前を向いていることを明かした。

 もう同じ過ちは繰り返さない。23年以来21度目のセンバツ出場に向け、東北が再スタートを切った。

(太田 和樹)

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