【高校野球】来年こそ甲子園へ…学法石川の佐藤翼投手が誓う3年生への恩返し
スポーツ報知 / 2024年8月26日 10時10分
◇福島大会決勝 学法石川1-4聖光学院(7月28日・あづま)
第106回全国高校野球選手権(甲子園)は23日に閉幕した。東北6県の決勝で敗れた高校の2年生にスポットを当てる企画で、学法石川(福島)の健闘に迫る。
学法石川の佐藤翼投手(2年)は「3年生のために結果を残すことができなくて、すごく悔しいという気持ちが一番」と敗戦を受け止めた。
大一番の前から違和感を抱いていた。県大会準決勝・相馬戦では8回101球を投げ、翌日の決勝・聖光学院戦は連投に。「張りなどはなかったけど(試合前に)キャッチボールをしてみたら、力が入らない部分があった。そのまま続いて1回に大量失点をしてしまった」。ブルペンで肩をつくっていたとき、女房役の大栄利哉捕手(2年)が「大丈夫か」と心配するほど。「迷惑をかけるというか、困らせてしまう」と佐々木順一朗監督には申告しなかった。
初回に5安打3四球で4失点。2回2死から左翼に移動し、3回から再びマウンドに戻った。どうやったらいつも通り投げられるのか―。左翼守備に就いたときに自問自答し「いつもより腕を体の内側に入れたら力が入った」。3回以降は0封と封じ込めた。
日常からじゃれ合うなど親しく接してきた3年生には、甲子園出場で恩返しをしたい。「去年自分はスタンドにいて、ここ(決勝)で負けてしまった。2回連続で負けているので、3回目は勝って甲子園に行きたい」。強い思いを翼に乗せて、羽ばたいていく。
(太田 和樹)
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