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【高校野球】浜松西が2年ぶり県大会切符…柿沢匡人が6回0封9奪三振

スポーツ報知 / 2024年8月26日 10時35分

先発し6回を無失点に抑えた浜松西の柿沢

◆高校野球◇秋季静岡県大会予選 ▽代表決定戦 浜松大平台0-3浜松西(25日・磐田)

 代表決定戦と敗者復活戦の計11試合が行われた。浜松西は代表決定戦で浜松大平台に3―0で勝利し、2年ぶりの県切符を獲得。柿沢匡人と田川竜之介(いずれも2年)の右腕2人で完封リレーを達成した。

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 浜松西の柿沢は最速130キロの直球とおよそ100キロのカーブの30キロ差ある緩急を操って翻弄(ほんろう)した。イタリア生まれで、イタリア人の父と日本人の母を持つ180センチ右腕は6回を投げ3安打9奪三振。序盤は変化球の制球が定まらず、直球主体に投げこんだが回を重ねるごとに修正、5回は先頭打者に二塁打を打たれ、ピンチを招いたが、3連続三振で仕留めた。4歳で来日したため日本語は巧み、2番手の田川とスコアボードに0を並べたことについて「完封は次の試合の好投にもつながるので良かった」と喜んだ。

 7回からマウンドに上がった田川は柿沢が本格派なのに対して、制球力の良さが魅力だ。得意のスライダーを織り交ぜ、3回で3安打されたが無四球、4三振で抑え込んだ。「落ち着いて自分らしい投球ができた」と胸を張った。佐藤光監督は完封リレーについて「ナイスピッチング、合格です」と称賛した。9月1日に強豪・浜松商との上位決定戦が待ち受ける。柿沢は「チームの目標は甲子園1勝。仲間のために投げていきたい」と1981年夏以来の聖地に向けて成長を誓っていた。

 〇…浜名は湖西に9-5。12安打9得点の追い上げで4点差をひっくり返し、2年連続の県大会に駒を進めた。4―5の6回2死二、三塁で逆転の中前2点適時打を放った竹田遼介三塁手(2年)は「自分が決めてやろうと思っていたのでうれしい」と声を弾ませた。新居との初戦(18日)では41得点を奪ったナイン。次戦の浜松工と行う上位決定戦でも打線で圧倒していく。

 〇浜松日体は浜北西に6-2。2年連続県大会出場を決めた。スタメンは今夏から総入れ替えし、1年生6人が入った。1―0の5回2死二、三塁で堀越慶司遊撃手(1年)が中越え2点適時三塁打。4―2の9回2死満塁では河村怜勇(れお)一塁手(1年)が中前2点適時打で貴重な追加点を挙げた。2年エースの岩岡稜太の2失点(自責1)の完投を下級生が援護した。堀越は「2年生を支えつつ上の代を抜く気持ちで頑張る」と胸を張った。

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