「フライデー」提訴の渡邊センス、弁論準備手続きに出席 記事の具体的な証拠は同誌から提出されず

渡邊センス

　お笑いコンビ「クロスバー直撃」の渡邊センスが、ダウンタウン・松本人志の性加害疑惑に関連した写真週刊誌「フライデー」の記事で名誉を毀損（きそん）されたとして、発行元の講談社に対して損害賠償などを求めた訴訟の弁論準備手続きが２６日、非公開のウェブ会議で行われた。

　弁論手続き後に取材に応じた渡邊の代理人弁護士らは「渡邊さんも同席して１５分くらい行われた。講談社側から６ページの書面が提出された。記事に対して真実性と真実相当性があると主張してきたが、証拠は特に出てきていない。記事に掲載された写真に関して、具体的な説明があったわけでもない」と明かした。

　裁判所からは次回までに、記事のどの部分が名誉毀損に該当するかを、原告と被告の双方が整理してくるように要請されたという。次回も弁論準備手続きが１０月１０日午前１１時３０分に非公開のウェブ会議で行われる。フライデー編集部は、今回の弁論手続きに関して、スポーツ報知の取材に「裁判中なので特にコメントはありません」とコメントした。

　フライデーとそのウェブサイトは、今年１月以降４回にわたり、松本が１８年１０月に大阪で開催した飲み会で、参加女性に性行為を強要したと記載。渡邊は女性をアテンドしたと報じた。

　渡邊は５月１日のＸ投稿で、ダウンタウン松本人志が女性に性的行為を強要したとする問題で、「フライデー」の記事で名誉を毀損（きそん）されたとして、発行元の講談社に損害賠償や訂正記事を求めて東京地裁に提訴したことを報告。渡邊側は１３００万円の損害賠償と謝罪広告を求めている。