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大谷夫妻2ショット秘話!ドジャース“SNS基地”に初潜入…担当5人で目指す「TVで見られない」チームの舞台裏

スポーツ報知 / 2024年8月27日 5時0分

球場内に設置されている「ドジャース・ソーシャルメディアセンター」での仕事風景を本邦初公開(カメラ・村山みち通信員)

 大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースの公式SNSが熱い。インスタグラムのフォロワーはMLB30球団断トツの417万人を誇る。3月には大谷夫妻の2ショット投稿など、チームの舞台裏発信に奮闘するのは、ディレクターのスー・ジョーさん(33)とマネジャーのアレックス・ロペスさん(28)が率いる5人のSNS担当。本拠地にある“基地”に初潜入し、人気投稿の裏側に迫った。(村山みち通信員)

 突然の真美子夫人との2ショット写真に、日本中、いや世界中が驚いた。あの写真を撮ったのが、ド軍の全ての公式SNSの制作、運用を取り仕切るディレクターのジョーさんだ。3月15日、キャンプ地の米アリゾナ州から開幕シリーズが行われる韓国・ソウルへ出発する時に撮影された。

 「あの日、飛行場で選手みんなそれぞれの家族写真を撮ってました。それで翔平と真美子のあの写真も撮ったんですよ」

 韓国へは家族帯同のチャーター便での移動。ジョーさんは当地の空港に大勢の報道陣が待ち構えていることを予想し、撮影した写真データをすぐ大谷本人にあげた。そして「待ち」の態勢に入った。

 「空港でメディアに初めて2人の姿を撮られるより、自分で公開したいだろうな、と思って。私たちは翔平が自ら写真を公開するのを待っていたの。それで、しばらくしたら翔平のインスタのストーリーズ【注】にアップされたので、その数分後にドジャース公式SNSでも投稿したんですよ。本人が公にしていないことを先に投稿することはできませんからね。翔平がアップしたから、『おー今だ!』って感じで。大反響でしたね」

【注】インスタグラムの通常の投稿とは別に、写真や動画を投稿できる機能で、24時間後に自動的に削除される

 とはいえ、この投稿が今季これまで最も反響の大きかった投稿ではないという。

 「1番は春季キャンプ(2月22日)で出した、テオスカー(ヘルナンデス)と翔平が2人でスペイン語を話しているもの。テオスカーに私たちのスマホを渡して『これで何か撮ってきて』と。楽しい動画でした。2番目は翔平がドジャースに入団が決まって作ったアニメーション動画(23年12月12日)。翔平がアニメ好きと聞いてたので、アニメと野球、両方のファンにアプローチしたいと思って。反響が大きかったので、由伸の時も作って、それも好評でした(23年12月28日)」

 やはり大谷が全て絡んでいる。そんな中、大谷がド軍SNSで見せる表情は、楽しそうなものばかり。撮影者に心を許している感じがよくわかる。

 「写真やビデオを撮らせてもらうには、選手たちといい関係性を築き上げないと。それには時間が必要。私たちはチームと長い時間共に過ごし、遠征に同行することも。そうやって私たちと時間を過ごすことで、チームも撮影されることに慣れてくる。以前からいる選手たちと私たちの信頼関係ができているのを見て、翔平も由伸も安心してくれたのかな。みんな楽しそうに撮影に参加してるから、自分たちも参加してみようと思ってくれたのかも」

 2019年、ジョーさんとペレスさんの2人だったSNS担当も、今はインターン1人を含む5人で担当。「テレビでは見られないもの」、つまりチームの舞台裏を見せるために、日々奮闘中だ。ペレスさんは言う。

 「コロナ禍の20年ワールドシリーズは、自宅からリモートで働いてました。『チャンピオン!』という投稿を出す時に、クリックする指が震えたのを覚えていますよ」

 コロナ禍で外部との接触を極力避ける感染対策方法として、ホテルで隔離されていた1か月半、ジョーさんもチーム全体と行動を共にした。そしてつかんだ世界一は忘れられない。

 「あの時、私たちもチャンピオンリングをもらったんです。今年もまたあれが欲しい!」

 大谷の望む「ヒリヒリするような9月」も、SNSの激ショットに期待したい。

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