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強みは「競り合いとスピード」18歳サニブラウン弟がJ1福岡トップチーム昇格!184センチ80キロの大型FW

スポーツ報知 / 2024年8月27日 6時30分

 サッカーのJ1福岡は26日、陸上男子短距離で東京、パリ両五輪代表のサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=の弟で、ユース所属のFWハナン(18)が来季、トップチームに昇格すると発表した。184センチ、80キロの体格で、スピードやジャンプ力が武器。パリ五輪の男子100メートル準決勝で、世界大会での日本勢最速記録の自己ベスト9秒96をマークした兄とは異なる球技のフィールドで、プロとしてのスタートを切る。

 日本短距離界エースの弟が、サッカー界でプロ入りを果たす。福岡市内で記者会見したハナンは「自分のストロングポイントはジャンプ力やフィジカルを生かした競り合いとスピード」と自己紹介した。正確に計測をしたことはないという50メートルは「6秒台」。スプリンターの兄に比べて速さが注目されるが、184センチ、80キロのサイズとフィジカルを生かしたプレーを強調した。

 兄ハキームも小学6年生までは陸上と並行してサッカーをプレーしていたが、ハナンは中学年代には元日本代表MF本田圭佑がプロデュースするソルティーロ千葉でプレーし、高校年代からは日本代表DF冨安健洋(25)=アーセナル=を輩出した福岡U―18へ。今年7月のクラブユース選手権では、2得点でチームのベスト4入りに貢献するなど成長し、プロへの道を切り開いた。現在はJリーグ出場に必要な2種登録をされていないため、デビュー時期は未定だ。

 目標に挙げた選手は湘南、神戸などでもプレーした福岡のブラジル人FWウェリントン(36)。圧倒的なヘディングの強さに加え、守備のハードワークも特徴とする188センチ、90キロの大型FWの名を挙げ「ウェリントン選手のようにチームのために体を張れる選手になって、チームの勝利に貢献できる選手に成長していきたい」と意気込んだ。

 9月1日のホーム・神戸戦の試合開始前にはサポーターへのあいさつも決まった。兄ハキームからは、昇格が決まった際に「頑張れ」と連絡が来たという。「自覚を持ってやれよということだと思う。努力を重ねていきたい」と気を引き締めたハナン。個人競技を選んだ兄とは違う道で、互いに刺激し合い道を切り開いていく。

 ◆2種登録選手

 Jクラブの日本サッカー協会第2種チーム(18歳以下の選手で構成されるチーム)に所属しながら、Jリーグの公式戦に出場することを認められた選手。Jリーグ公式戦出場は原則、Jクラブの第1種チーム(トップチーム・サテライトチーム)に登録された選手に限られる。

 ◆アビスパ福岡

 1982年創部の中央防犯ACM藤枝サッカークラブが前身。95年に福岡に移転して福岡ブルックスとなり、翌年に現チーム名に改称してJリーグに参戦。アビスパ(AVISPA)はスペイン語で熊ん蜂を意味。本拠地は福岡市のベスト電器スタジアム。昨季ルヴァン杯で初優勝し、96年のJリーグ参入から28年目で初タイトルを獲得。就任5年目の長谷部茂利監督(53)が指揮。

 ◆異種競技のきょうだいアスリート

 ▽オコエ兄妹 兄はプロ野球・巨人の瑠偉外野手。妹はバスケットボール女子で東京五輪銀の桃仁花。

 ▽田中兄妹 米大リーグ・ドジャース・大谷翔平の妻、真美子さんは富士通で活躍した元バスケットボール選手。真美子さんの兄・田中真一はラグビー・リーグワンのBR東京所属の現役ラガーマン。

 ▽笹生姉弟 姉はゴルフ全米女子オープン覇者の優花、弟・誠哉は格闘家。

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