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河野太郎氏、3度目総裁選出馬…マイナンバーカード推進など影響か 人気にやや陰りも

スポーツ報知 / 2024年8月27日 7時0分

記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する河野デジタル相

 自民党の河野太郎デジタル相(61)が26日、国会内で記者会見を開き、党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。「ポスト岸田」を争う総裁選で出馬を正式表明したのは、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)、石破茂元幹事長(67)に続き3人目。河野氏の総裁選出馬は2009、21年に続き3度目。「有事の今こそ、河野太郎」というキャッチコピーを掲げて実績を訴えたが、勢いに陰りが見えるなかでの選挙戦となる。

 「有事の今こそ、河野太郎」と記された鮮やかなブルーのボードをバックに登壇した河野氏は冒頭、「河野太郎です。自由民主党の総裁選挙に出馬いたします」とはっきりとした口調で宣言した。3度目の出馬。勝手知ったるなんとやら。新型コロナ禍でのワクチン担当相や、デジタル相として会見慣れしている河野氏は流ちょうに言葉を並べた。

 一方、かつて過激な言動で“政界の異端児”と称されていた改革派の一面は鳴りを潜める。自民派閥の裏金問題については「議員に不記載額の返納を求める」と強調したものの、原発のリプレース(建て替え)を認めるなど持論の「原発ゼロ」を事実上、棚上げ。皇位継承を巡っても「自民党の所見に基づいて議論を進めていくべきだ」と述べるにとどめ、自身の意見は封印した。

 この総裁選で鍵となるのは「派閥」だ。40代という刷新感を売りにする小林氏や30日にも出馬会見予定の小泉進次郎元環境相(43)が「脱派閥」を訴える中、河野氏は自民で唯一存続している派閥・麻生派に属している。会見では「派閥の弊害は金と人事」としつつ、「金については派閥のパーティーはやらないことになった。人事についても派閥による人事はやらないことになっています」と弊害はなくなっていることを強調。県連や同窓の仲間などと並列の政治家グループとして派閥の存続を維持する姿勢を示した。

 前回は、岸田文雄首相に決選投票で敗れたが党員投票ではトップだった。だが、マイナンバーカード推進などで批判を集め、人気にはやや陰りが見える。世論調査では石破氏、小泉氏が人気だとの指摘には「かつて世論調査をやると河野太郎さんが第1位ということもありました。デジタル化を進めていくことなどいろんなことが影響しているのかな」と苦笑いで自虐の言葉も。

 本命不在の大混戦。前回総裁選で「小石河連合」として河野氏を支持した石破氏、小泉氏はライバルに。河野支持だった菅義偉前首相(75)は小泉氏を支援する方針。河野氏の最大の支持基盤は麻生派(54人)となる見通しだ。

 上位2人による決選投票に進めるのか。党重鎮は「河野氏も還暦を超え、かつての刷新感はない。これまで以上に党員への浸透を図り、議員票を引きつけないと難しい」と見立てた。

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