富田望生、被災で水の大切さ痛感 造水機体験し「わあ、ほしかった。あのとき」

給水装置を体験する富田望生（カメラ・中西 珠友）

　女優の富田望生が２７日、都内で緊急災害水支援チーム「ＥＷＡＴ（イーワット）」設立発表会に出席した。

　同社は従来の災害時の水供給に加え、水を通じた社会貢献を目指して被災地支援を行う。福島・いわき出身の富田は小学５年生の時、東日本大震災で被災。地震発生直後から自宅では「電気、ガス、水道全てが止まった」状態に。「１秒１秒を生きるのが精いっぱいだった」と振り返った。特に大切なものには水をあげ、震災から１０日間生活した母が支配人をするホテルでは「みんなで（給水所に取りに行った）水をどう使うか話し合って、大切に使った記憶がある」という。

　この日はＥＷＡＴが使う非常災害用造水機を体験。１時間に６００リットルを手動で簡単に作ることができる優れものに「すごい感動しました」と驚きを隠せない様子。「わあ、ほしかった。あの時」とつぶやいた。