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張本智和、28年ロス五輪で「絶対メダル」 攻撃型へ変身「攻めてなんぼ『張本、攻めてる』という状況を増やす」

スポーツ報知 / 2024年8月28日 5時15分

報告会での集合写真に納まる(左から)張本美、平野、早田、張本智、篠塚

 日本卓球協会は27日、東京都内で関係者らを招いてパリ五輪の報告会を行った。男子団体4位、男子単8強のエース・張本智和(21)=智和企画=は28年ロサンゼルス、32年ブリスベン五輪の2大会で「絶対にメダル」と目標を掲げた。実現のために、気付いたことをメモすることを始め、プレーも攻撃的なスタイルに進化する。出場3種目でメダルに届かなかったパリ大会の雪辱へ、31日のTリーグ初戦でリスタートを切る。

 雪辱へ向けた歩みはすでに始まっていた。3種目でメダルに届かなかったパリ大会から13日に帰国し、17日に練習を再開した張本智は「次の2大会で絶対にシングルスのメダルを取りたい。30歳までの9年間が勝負」と覚悟を口にした。28年ロサンゼルス、32年ブリスベン五輪で、表彰台に上がることを自らに課した。

 行動を変えた。メモを取り課題を整理する。パリ五輪シングルス準々決勝後、「7―7の1球」と記した。金メダルの樊振東(はん・しんとう、中国)を3―2で追い詰めたが、3―3の最終ゲーム7―7からバック側を突かれ、7―11で力尽きた。メモを取るタイプではなかったが、その日のうちにペンを走らせた。「ミスした球にフォーカスするのでなく、課題を整理した。(帰国後)メモを見ながら、課題が一つひとつできるようになっている」

 もう一つの進化はプレースタイルだ。頭から消えないのは、団体準決勝のスウェーデン戦。第5試合で2―0から逆転負けした。パリ前までは、成績の振れ幅をなくすために「安定感」を重点的に磨いてきたが、試合を決める術(すべ)の重要性を感じた。「守りはできる。やはり攻めてなんぼだった。失敗はいいので『張本、攻めてる』という状況を増やしていく」と攻撃的な卓球にシフトする。「この悪い記憶をいいもの、悪いものにするかは今後の自分次第」と言い切った。

 31日に琉球の一員で臨む金沢とのTリーグ初戦で再出発を切る。国際大会は9月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会から出場し、10月のアジア選手権ではタイトルを目指す。「『張本は強い』と意識付けたい。この4年はスタイル、戦術を増やし、後悔なく努力したい」と張本。エースは真の強さを突き詰めていく。(宮下 京香)

 ◆張本智のパリ五輪VTR 

 ▼混合ダブルス 早田と組み、北朝鮮のリ・ジョンシク、キム・グムヨン組に1―4でまさかの敗退。

 ▼男子シングルス 準々決勝で五輪2冠の樊から第1ゲーム(G)、第2G、第5Gを取り、3―2で一時リード。第6Gを7―11で落とし、最終Gは7―6から5連続失点し、フルゲームで惜敗。

 ▼団体 スウェーデンとの準決勝では第2試合を3―1で勝ったが、第5試合は2―0から逆転されてチームも2勝3敗で敗れた。フランスとの3位決定戦は、第2試合でF・ルブランに2―3で敗れ、第5試合は勝ったが、第6試合で篠塚が敗れ、2勝3敗で日本の3大会連続のメダルに届かなかった。

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