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「毎日徳を積んでいるもんね」岡本弾で巨人首位0差 「デッドリフト」で日々鍛えたパワーさく裂

スポーツ報知 / 2024年8月28日 5時0分

5回1死、左越えに21号ソロを放つ岡本和真(カメラ・中島 傑)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト2―5巨人(27日・神宮)

 巨人がヤクルトを下し、3連勝で首位の広島に0ゲーム差と肉薄した。今季2戦で無失点に抑えられていた吉村から、初回に岡本和真内野手(28)の適時二塁打などで3得点。主砲は5回にも原からダメ押しの左越え21号ソロを放ち、打点王争いでリーグトップの村上に並んだ。先発の山崎伊織投手(25)は5回2失点と粘って9勝目。チームは貯金を今季最多タイの12とし、28日に7月31日以来の首位浮上を目指す。

 左翼席に陣取ったG党を、お祭り騒ぎへといざなった。岡本和がパワーと技術を凝縮したアーチストらしい放物線を描いた。4点リードの5回1死。2ボール2ストライクから原の真ん中高め148キロ直球を叩き、滞空時間の長い一撃をレフトスタンドへ運んだ。8月21日の広島戦(東京D)以来、5試合ぶりのダメ押し21号ソロで、リーグトップの村上に並ぶ65打点。「出塁することを心がけた」という意識で最高の結果をもたらした。

 “神宮男”が暴れた。1点を先制した直後の初回1死二塁で、吉村の低めカーブを左翼線ギリギリへ運ぶ適時二塁打。今季2度の対戦で得点を奪えていなかった右腕を打ち砕いた。2安打2打点で、今季の神宮では29打数14安打、打率4割8分3厘、5本塁打、11打点。チームは7勝1敗で、そのうち3試合で岡本和が決勝打を放っている。好相性の理由は「分からない」というが、得意の舞台でさすがの存在感。24日のお立ち台で浅野がトイレでゴミを拾って幸運をつかんでいたことを引き合いに、主砲は「僕、毎日徳を積んでいるもんね」とおどけた。

 疲れもたまる厳しいシーズン最終盤でこそ頼もしい。直近9試合で4発と状態を上げてきた。ストイックに己の体と向き合うからこそ、厳しい夏に力を発揮できている。「新しいことをやるというよりは、ずっと継続的にプランニングしている。重い重量で少ない回数の時もあれば、軽くて扱いやすい重量で多い回数やる時もある。うまくまわしてます」。1年間を戦い抜くためにスクワットや、バーベルを体の前面の地面に置いて膝を曲げた体勢から足が伸びるまで引き上げる「デッドリフト」などで入念に鍛え上げる。

 シーズン中は疲労を考慮して、強度や頻度を落とす選手が少なくないが、岡本和は違う。「たまにやるからトレーニングで疲労や筋肉痛が残ったりする。毎日やってたら気にならない。毎日やってたら残らないからね」。妥協はない。日々の積み重ねでパワーと頑強な肉体を手に入れ、豪快な一発へとつなげている。

 東京Dなどで行われていた第18回全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」で、25日に出身チーム・橿原磯城リトルシニアが準優勝。「赤いやつをね」とリストバンドを贈るなどして応援した後輩の活躍に刺激を受け、チームを3連勝に導いた。首位・広島とはゲーム差なし。「直接対決(9月10~12日)まで離されないようにすること。残りはマツダでの試合なのでそこまで離されないように」。優勝争いが佳境を迎えるシーズン最終盤。4番を旗手に頂点を目指して戦い抜く。(宮内 孝太)

 ◆村田真一Point

 これで本調子やね、なんて言ったら和真に怒られちゃうよ。正直、まだ低めの変化球に対しての粘りが足りないし、センターから右方向へのいい当たりも少ないよね。ただ、この試合では初回にその低めのカーブをうまく拾って、5回には失投を捉えてホームランも打った。打つ、打たないの繰り返しで、本人も何となく乗り切れない感じやとは思うけど、結果を良薬にしてほしいね。ここから調子どうこう言っていられないのは、和真が一番分かっているはずよ。(スポーツ報知評論家・村田真一)

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