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【札幌2歳S】須貝尚介厩舎マジックサンズ、ソダシ再現ローテで歴史的名馬への一歩

スポーツ報知 / 2024年8月28日 6時0分

名牝ソダシと同じローテーションに陣営の期待も大きいマジックサンズ(カメラ・高橋 由二)

◆第59回札幌2歳S・G3(8月31日、札幌競馬場・芝1800メートル)

 第59回札幌2歳S(31日、札幌)にマジックサンズを送り出す栗東・須貝尚介厩舎。G13勝を挙げた厩舎の先輩、ソダシと同じ臨戦過程で初タイトルをつかみ、歴史的名馬への一歩を踏み出す。

 須貝厩舎のスター候補生マジックサンズが、偉大なる先輩の背中を追う。同厩舎は札幌2歳S出走を経てG1馬3頭を輩出したが、「函館・芝1800メートル」から直行はG1・3勝を挙げた名牝ソダシと同じ必勝ローテーション。大きな期待を背負い出世レースに挑む。北村助手は「古馬みたいにどっしりしている。今のうちの2歳では、頭1つ抜けているかなと思う」と確かな手応えを感じ取っている。

 大物感が漂う。新馬戦はスタートで後手に回り他馬と接触するシーンがありながらも、ひるむことなく6番手を追走。勝負どころで動くと加速ラップで2馬身突き抜けてみせた。半姉に昨年の桜花賞2着のコナコーストがいる良血馬。いきなり存在感を解き放ち「前走は強い内容だった」と同助手。

 “帝王学”が施されてきた。中間は函館で調整し、札幌への輸送があった21日の1週前追い切りでは、芝コースで3頭併せの間に入る意欲的なメニューで負荷をかけられたものの、余力たっぷりの動きで5ハロン68秒3―11秒8をマークし併入。2歳時からハードトレを課し、負荷をかけることで下地をつくり、成長への糧にする。先輩馬と同じようにエリート教育を受け、上昇カーブを描いてきている。同助手は「叩いた上積みは絶対ある」と状態の良さをアピールする。

 同厩舎は札幌で9勝を挙げ、2位の堀厩舎に3勝差。北海道リーディングでも11勝(2位は田中克厩舎の10勝)でトップと勝ち星を量産し勢いに乗っている。「今週は楽しみ。リーディングを取りたい」(同助手)。常勝軍団の秘蔵っ子が、出世レースを制し、大舞台への階段をひた走る。(松末 守司)

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