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張本美和、初五輪で学んだ「切り替え」の大切さ 次はアジア選手権で「良い成績を残したい」

スポーツ報知 / 2024年8月27日 21時50分

報告会前に行われた囲み取材で記者の質問に答える張本美和(カメラ・小林 泰斗)

 日本卓球協会は27日、都内で関係者を招いてパリ五輪の報告会を行った。16歳の張本美和(木下グループ)は女子団体で銀メダルを獲得。「たくさんの方にお祝いのメッセージをいただいて、やっと実感が湧いてきた。すごくうれしい」と素直に喜びつつ、「少し時間があって、やっぱり銀メダルより金メダルが欲しかったなと思った。また4年後、金メダルが欲しいなっていう気持ちでいっぱい」と、28年ロサンゼルス五輪へ意欲を示した。

 初出場の大舞台で、忘れられない試合は準決勝のドイツ戦だ。シングルス2試合を託された中、第2試合で0―3の敗戦を喫したが、第4試合で相手エースに勝利。チームの決勝進出を決めた。「メンタルの切り替えの部分は今までにない経験で、負けてすぐ切り替えられるような試合の内容でもなかった。コートに立つ前までは本当に無理そうだなっていう感じはあった」と振り返る。

 ただ、先輩の早田や平野に「思い切って」と声をかけられ、気持ちを奮い立たせることができたと感謝する。五輪直後に行われた25日のTリーグ開幕戦でも単複2勝を挙げたが「1試合目を勝っても気持ちは切り替えなければいけない。そこは本当に経験になった」と、五輪を経たことによる成長を実感していた。

 パリから帰国後はほぼ無休で練習に取り組む。世界ツアーも再開し、次戦は9月9日開幕のWTTチャンピオンズ・マカオ大会に出場予定。「それに向けてまだまだ練習が続くかなって。もちろん休みは欲しいけど、本当にきつくて休みたいっていうぐらいではないので」と向上心を見せた。当面の目標は10月のアジア選手権(カザフスタン)に置く。「シングルスに出るのは初めてなので、そこで良い成績を残したい」と意気込んだ。

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