大谷翔平、第２打席も初球打ち 中前打で２打席連続安打＆２戦ぶりマルチ 左手首付近への死球の影響なし

◆米大リーグ　ドジャース―オリオールズ（２７日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２７日（日本時間２８日）、本拠地・オリオールズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。２５日（同２６日）の同・レイズ戦で左手首付近に受けた死球の影響が心配される中、１―１の３回２死の第２打席は中前打だった。２打席連続の初球打ちで２試合ぶりのマルチ安打。３番のＴ・ヘルナンデスの左前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。

　この日からア・リーグ東地区で首位のヤンキースを僅差で追う２位のオ軍との３連戦。初戦の先発のＣ・アービンと大谷はこの日までも通算２７打数８安打の打率２割９分６厘、２本塁打、４打点と相性は悪くなかったが、初回先頭の第１打席も初球打ちで２試合ぶりの安打となる右前打といきなり快音を響かせていた。

　大谷は２５日（同２６日）の本拠地・レイズ戦の８回先頭で左手首付近に死球を受けた。ロバーツ監督は「レントゲンを撮り、（骨などに）問題なかったいう報告を受けた」とホッとした表情を浮かべつつ、「とても怖かった。幸運にも前腕に当たったが、これが小さな骨に当たっていたら４～６週間のけがになる。この時期に起きていたら…」と肝を冷やした。重傷には至らなかったようだが、試合後は患部にテーピングを巻いて帰宅。この日も青いテーピングを巻いていた。２４日（同２５日）から気にする場面があった右膝にはこの日もばんそうこうが貼られていた。状態は万全ではないだろうが、指揮官によると「気分はいい」という。

　また、この日は大谷と同じ“ＭＶＰトリオ”のフリーマンがベンチスタート。右手中指を亀裂骨折しながら強行出場を続けてきたが、ロバーツ監督は「彼は出たがっているが、けがを癒やす時間を少し与えたいと思っている。長引かせたくないので、少し癒やす時間を与えた方がいい結果になると思う」と説明した。負傷者リスト（ＩＬ）には入れず、代打出場などの可能性はあるというが、主軸を欠く危機となった。史上初の「４５―４５」、そして「５０―５０」を狙う大谷は２６日終了時点でシーズン５０発＆４９盗塁ペース。フリーマンを欠く状況の中、より大きな期待がかかる。