【女子野球】クラーク記念国際が連覇…全国ユース大会

連覇を達成したクラーク記念国際ナイン（提供写真）

◆第１５回全国高校女子硬式野球ユース大会最終日　▽決勝　クラーク記念国際１―０神戸弘陵（２８日、土岐市総合公園野球場）

　女子高校野球の２年生以下による新チームの「秋大会」全国ユース大会決勝が２８日、岐阜県土岐市で行われ、クラーク記念国際（宮城）が神戸弘陵（兵庫）を破って連覇を達成した。神戸弘陵は４月の選抜大会、今月初めの選手権大会を制していたが、春、夏、秋の３冠は果たせなかった。

　クラークは初回、２死一塁で谷津葵美が「得意なコースに来た」という真ん中高めストレートを強振し、先制の中越え三塁打。先発左腕の菊田波音は毎回走者を出すものの、準決勝までの５試合で４４点を挙げていた神戸弘陵打線を３安打無失点に抑えた。菊田はこの大会３試合に登板しすべて完封。「立ち上がりがうまく行きませんでしたが、みんなが守ってくれて完封できました」と感謝した。

　西武などでプレーし、１８年に東北の高校で初の女子硬式野球部を創設、昨年から再び指揮を執る広橋公寿監督は、「連覇をするとは思っていませんでした。この子たちは試合をする度に成長した。向こうの打線は素晴らしかったが、菊田が何とかやってくれると思った」と語り、「今日の試合は最高、練習通りやってくれたのが優勝につながってくれた」とねぎらった。