早大３年・中野麟太朗「優勝したい」 史上８人目のアマＶへ自信「昨年と比べて怖いというのはない」

中野麟太朗

◆男子プロゴルフツアー　フジサンケイクラシック　プロアマ戦（２８日、山梨・富士桜ＣＣ＝７４２４ヤード、パー７０）

　日本ゴルフ協会（ＪＧＡ）のアマチュア日本代表メンバーの中野麟太朗（早大３年）が練習場で最終調整した。昨年大会は１５位でベストアマを獲得。２年連続出場となる今年は、２４日からコースに入り練習を重ねた。７月からは３週間アメリカに滞在し、全米アマチュア選手権などに挑戦。今月２０日から２３日までは日本学生選手権に出場したが、体力面の問題はないという。「休める時間もあった。ほんとに体調面では、あとは自分がちゃんと管理するだけ」と万全な状態で開幕を迎える。

　全米アマではマッチプレーに進めず、２日間３オーバーで姿を消した。悔しい結果に終わったが、収穫も多かったという。「コースは未体験で、毎回新鮮なコースばっかり。（日本とは）違いますけど、富士桜ＣＣはラフがアメリカっぽい」と今大会は米国でのゴルフが生きる舞台だと話した。

　コースは２４日からこの日までに３・５ラウンド。経験を積み昨年以上の自信を持って大会に臨む。「昨年と比べて怖いというのはない。今はチュラルな感じで回ることができる」。この日は２時間ほどショット練習に打ち込むも、感触は今ひとつという。それでも「４日間全部アンダー（パー）で上がれたら、すごく成長したと思える。優勝したい」と意気込んだ。文武両道の大学生が１９７３年のツアー制施行後、史上８人目のアマＶを虎視たんたんと狙う。

　◆中野　麟太朗（なかの・りんたろう）２００３年１１月１１日、台湾生まれ。２０歳。ゴルフ漫画「あした天気になあれ」を読んで、７歳から競技を始める。明大中野中、高を経て２２年４月、早大入学。昨年、日本アマ優勝。得意クラブはドライバーで平均飛距離３００ヤード超。尾崎将司主宰のジャンボアカデミー４期生。趣味は「食べログ検索」。１８５センチ、９０キロ。