「ワタガシ」東野有紗が５年間の交際を経て五十嵐コーチと結婚…９月７日から女子複「イガサク」で再出発

自身のインスタグラム（＠ａｒｉｐｅｉ．ｍｅｅｅ）で五十嵐コーチ（左）との結婚を発表した東野

　パリ五輪のバドミントン混合ダブルスで２大会連続の銅メダルを獲得した東野有紗（２８）＝ＢＩＰＲＯＧＹ＝が２８日、所属チームの五十嵐優コーチ（２９）と結婚したことを自身のＳＮＳで発表した。交際期間は５年だという。五輪２大会でともに「ワタガシ」として活躍した渡辺勇大（２７）＝ＢＩＰＲＯＧＹ＝もパリ後に結婚を発表し、ペア解消。今後、女子ダブルスに専念する東野は、五十嵐姓で桜本絢子（２９）＝ヨネックス＝と組み、４年後のロス五輪を目指す。

　満面の笑みのツーショット写真を添えて、東野が結婚を報告した。この日、自身のＳＮＳで「本日、５年間お付き合いしていた、同じ会社所属で元バドミントン選手、現コーチの五十嵐優さんと結婚しました」と電撃発表。パリ五輪前に婚約していたことも明かした。１２年からペアを組み、東京、パリ五輪で銅メダルをともにつかんだ渡辺も今月１３日に一般女性との結婚を発表していた。ペア自体は２３日のジャパン・オープン敗退で解消していたが、「ワタガシ」の幸せサプライズが続くことになった。

　東野は、五十嵐コーチについて「心が広く、優しさにあふれていて、尊敬できる素晴らしい方」と記した。同コーチは現役時代、２３年の全日本社会人大会の男子シングルスで準優勝。その選手時代から尊敬していたといい、「どんな時も笑顔にしてくれる彼の支えがなければ今の私はありません」と続けた。パリ五輪に向けたサポートにも感謝し「そんな彼とこの先、そして来世でも一緒にいたい。そう思うようになりました」と最愛のパートナーとのゴールインを喜んだ。

　今後、女子ダブルスに専念する東野は、全日本社会人選手権（９月７日競技開始）から「五十嵐」として、桜本と組み、２８年ロス五輪での金メダルへ再スタートを切る。「私自身、もう一つの夢であった、女子ダブルスで世界の頂点を目指したい。新たな挑戦にワクワクしてます」という熱い思いも伝えつつ、「東野ではなく、五十嵐となって試合に出ます！　東野と呼んでいただいても大丈夫です！」と明るく呼びかけた。幸せオーラ全開で新たな一歩を踏み出す。（大谷　翔太）

　◆東野　有紗（ひがしの・ありさ）１９９６年８月１日、北海道生まれ。２８歳。小学１年から競技を始める。富岡一中で渡辺勇大とペアを組み、全英オープンを３度制覇。世界選手権は１９年から４大会連続メダル。パリ五輪では混合ダブルスで２大会連続の銅メダルを獲得し、渡辺とのペアを解消。桜本絢子と女子ダブルスを新たに結成した。１６０センチ。右利き。