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大谷翔平、3年連続150安打!イチロー&松井秀喜に次ぐ日本人3人目、自身最速129戦目で到達…死球受けた左手も大丈夫

スポーツ報知 / 2024年8月29日 5時15分

◆米大リーグ ドジャース2―3オリオールズ(27日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、本拠地・オリオールズ戦に「1番・DH」で先発出場。2安打を放ち、3年連続の150安打に到達した。イチロー、松井秀喜に次ぐ日本人選手3人目の快挙で、出場129試合目での到達は自身最速ペースとなった。25日(同26日)のレイズ戦で8回に左手首に死球を受けて以降初の試合出場となったが、“鉄人”ぶりを示して不安を一掃した。

 死球の影響をみじんも感じさせない力強いスイングだった。大谷が一振りで不安を一掃した。0―0の初回先頭の初球。左腕・アービンの内角高めに大きく外れるツーシームを打ち返した。2試合ぶりの安打となる右前安打。25日のレイズ戦で8回に左手首付近に死球を受けて以来の打席で問題なしを証明した。

 3回2死では2打席連続の初球打ちで、二遊間を破る中前安打。今季46度目のマルチで、エンゼルス時代の22年から3年連続のシーズン150安打に到達した。日本人選手ではイチロー(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース)に次いで3人目となる快挙。出場129試合目での到達は昨季の同132試合を上回り、自身最速の記録だ。年間184安打ペースで、22年にマークした自己最多160安打の更新はほぼ間違いない。

 試合前にはフィールドに姿を見せ、キャッチボールを行ったが、その左手首には青いテーピングが巻かれていた。検査の結果、骨に異常がなかったとはいえ、改めて“鉄人”ぶりには驚かされるばかり。すり傷とみられる右膝にはばんそうこうが貼られており、この日は盗塁こそなかったが、3回にはT・ヘルナンデスの左前適時打で二塁から激走し、一時勝ち越しの生還を果たした。5回無死一、二塁では三飛に倒れたが、普段から「自分の数字は後から付いてくればいい」と言うように、勝利のために懸命のプレーを見せている。

 ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースはワールドシリーズで対戦する可能性のあるア・リーグ東地区2位のオリオールズに逆転負け。右手中指を亀裂骨折しながら“強行出場”を続けていたフリーマンは、欠場した。ロバーツ監督は「けがを長引かせたくない。少し時間を与えた方がいい結果になると思う」と説明。今後も状態次第では代打待機となる見込みだ。

 「MVPトリオ」が再び解体となる危機に、依然としてシーズン50本塁打&49盗塁ペースの大谷にかかる負担は大きくなるが、待ち望んでいた「ヒリヒリする」9月は目前。優勝争いの中で真価を発揮する。(中村 晃大)

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