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13歳の須藤弥勒「原英莉花さんのような攻撃的なゴルフで臨みます」 ツアー2戦目に向けて意欲

スポーツ報知 / 2024年8月29日 7時0分

18番、ティーショットを放つ須藤弥勒 (カメラ・馬場 秀則)

 女子プロゴルフツアーのゴルフ5レディス(賞金総額7000万円、優勝賞金1260万円)は30日から3日間、岐阜・ゴルフ5CみずなみC(6559ヤード、パー72)で行われる。史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は28日、原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)をイメージした攻撃的なゴルフでツアー2戦目に臨む考えを明かした。

 弥勒は、プロツアーデビュー戦となった先週のニトリレディス(22~25日、北海道・桂GC)で第1日に85、第2日に78の通算19オーバーと苦戦し、118位で予選落ちした。「桂GCは本当に長かった(6651ヤード)。パー4の14ホールのうち、パーオンできるホールはほとんどありませんでした。パーセーブが必死で、守るゴルフでした」と振り返る。

 今大会が行われるゴルフ5CみずなみCは、総距離(6559ヤード)は桂GCとほぼ同じだが、平たんな林間コースの桂GCに比べ、打ち下ろしのホールがあり、実質的な距離は短い。「先週と違って今週のコースはパー4の14ホールのうち、2打で届かないホールは11番と14番のふたつくらい。第2打を8アイアンくらいで狙えるホールもあるので、攻めるべきホールでは攻めるゴルフをします」と意欲的に話した。

 弥勒がイメージする攻撃的な女子プロが原英莉花だ。今季、原はバーディー数(1ラウンド平均)は3・4727でランク14位。ドライバー平均飛距離は249・90ヤードでランク15位。スケールの大きなゴルフで常に存在感を発揮している。弥勒は「今週は原英莉花さんのようにギャラリーを楽しませる攻撃的なゴルフで臨みたいです」と目を輝かせた。

 原英莉花は通算5勝、そのうち、メジャー3勝。ここ一番での強さも弥勒が目指すべき指標となっている。2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、今大会で弥勒が予選を通過すれば現行制度としては最年少記録となる。「所属するゴルフ5の大会で恩返しとして、最年少予選突破を目指します」と弥勒は攻撃的な姿勢を見せた。

 最大の不安は、強い勢力の台風10号。強気な13歳も「天気には勝てません」と神妙な表情。「日本中で大きな災害がなく、できれば大会も無事に開催されることを願っています」と静かに話した。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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