クラーク仙台が連覇達成 ２年生以下新チームによる「秋大会」決勝で神戸弘陵に勝利 左腕・菊田波音が完封…女子硬式野球全国高校ユース大会

ユース大会連覇を果たしたクラーク仙台

◆女子硬式野球◇全国高校ユース大会　▽決勝　クラーク仙台１－０神戸弘陵（２８日、岐阜・土岐市総合公園野球場）

　２年生以下による新チームの「秋大会」決勝が行われ、クラーク仙台（宮城）が神戸弘陵（兵庫）を１―０で破って連覇を果たした。春の選抜大会、今月初めの夏の選手権大会を制した強豪を撃破しての連覇に、広橋公寿監督（６７）は「連覇するとは思っていませんでした。試合するたびに成長してくれて、きょうの試合は最高でした」と選手たちをたたえた。

　クラーク仙台は初回１死一塁で３番・谷津葵美左翼手（１年）が「得意なコースに来た」と中越え適時三塁打を放って先制。「いいピッチングをしてくれていたので、絶対に点を取ろうと思った」と先発左腕の菊田波音（はのん、２年）を援護した。

　菊田は毎回走者を出しながらも要所を締めて４安打で完封。４回には２死一、二塁のピンチも、けん制で一塁走者をアウトにして乗り切るなど、冷静なマウンドさばきが光った。今大会５試合中３試合に登板してすべて完封勝利し「皆が勝負強く守ってくれて、完封できました」と笑顔。昨年はユース大会で初優勝も春は１６強、夏は８強で涙をのんだ。「３冠」を目指し「立ち上がりを良くして、思い切り投げられるようにもっと頑張ります」と意気込んだ。