大谷翔平＆デコピンが主役の座「家族ですね」 ツーショットボブルヘッド人形＆始球式と大活躍

◆米大リーグ　ドジャース６―４オリオールズ（２８日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２８日（日本時間２９日）、本拠地・オリオールズ戦に「１番・指名打者」でフル出場し、先頭打者本塁打となる４２号ソロを放ち、走っても２盗塁で、１９９８年Ａ・ロドリゲス（マリナーズ）以来史上２人目となる「４２―４２」（４２本塁打＆４２盗塁）をマークした。自身と愛犬・デコピンのボブルヘッド人形が配布され、デコピンが始球式にも登場した試合で、圧巻の存在感を見せた。

　大谷とデコピンが試合の主役を奪った。まずは試合前。来場者先着４万人に配布された大谷＆デコピンのツーショットボブルヘッド人形を巡って、球場外には大行列が出来て、開門時間を早めるなど混乱が起きるほどだった。大谷が球場入りした際も渋滞があったようで「僕も来たときにちょっとビックリしたので、なにか違うイベントがあるのかなと家族に一緒に来て思っていました」と言うほど。５万３２９０人が来場して満員となり、大谷も「それは選手冥利に尽きるというか、それは入って頂けるだけ選手はやる気が出るんじゃないかなと思います」と感謝した。

　さらに始球式でもデコピンが登場。大谷とデコピンがグラウンド出てマウンドに向かうと、ボールとデコピンを置いて大谷はホームベースへ。大谷が合図するとデコピンはボールを加えて大谷へ一直線。異例の形の始球式は大成功で、場内からは大きな歓声が巻き起こり、大谷も笑顔だった。大谷は「素晴らしかったですね。いいおやつでも買って上げたいと思います」とうれしそうに振り返った。

　さらに試合では、先制の４２号先頭打者本塁打を放つと、走っても２盗塁。「１打席目からよかったですし、最後もうちょっと仕事をしていい追加点を取られればもちろんよかったですけど、全体的にはよかったかなと思います」と自画自賛するほどだった。デコピンが描かれたスパイクを履いた大谷は試合前、試合中と大活躍だった。

　昨季終了後からともに生活する愛犬のデコピン。心の癒やしとなっている相棒の存在について問われると「家族ですね。スパイクに関しては験担ぎというか、いい流れが続いているので、そんな感じで使っています」と明かしていた。