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13歳の須藤弥勒、台風迫るツアー2戦目に向けて「雨、風は気になりません」

スポーツ報知 / 2024年8月29日 14時24分

雨が降り続く天気を気にかけ、トーナメントの無事開催を願う須藤弥勒 (カメラ・馬場 秀則)

 女子プロゴルフツアーのゴルフ5レディス(賞金総額7000万円、優勝賞金1260万円)は30日から3日間、岐阜・ゴルフ5CみずなみC(6559ヤード、パー72)で行われる。史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は大会前日の29日、強い勢力の台風10号の影響が懸念されるプロツアー2戦目に向けて「雨、風は気になりません」と前向きに話した。30日から激しい風雨の中でのプレーが予想されるため、この日は体力を温存。雨の中の練習を避け、コース内の練習場ではなく、屋根がある近隣のゴルフ練習場で最終調整した。

 弥勒は、プロツアーデビュー戦となった先週のニトリレディス(22~25日、北海道・桂GC)で第1日に85、第2日に78の通算19オーバーと苦戦し、118位で予選落ちした。「一度、群馬の家に戻って調整し、調子は上がっています。目標は予選通過です」と明言した。

 2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、今大会で弥勒が予選を通過すれば現行制度としては最年少記録となる。「さすが『ゴルフ5の須藤弥勒』と言われるようなプレーをしたい」と意欲を示した。

 父・憲一氏(50)は「もし、予選落ちするようなら一から考え直す必要があります。弥勒の意思を尊重しますが、ゴルフをやめて学業に励み、医師か弁護士を目指した方がいいと私は考えています」と話す。父の発言について、弥勒は「私はゴルフがしたいです。父を安心させるような結果を出したい」ときっぱり話した。台風が迫る中、弥勒の勝負が始まる。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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