上白石萌音、「千と千尋」大千秋楽迎え感涙「素晴らしい旅」…橋本環奈＆川栄李奈＆福地桃子コメントも

ロンドン・コロシアムで行われた舞台「千と千尋の神隠し」大千秋楽カーテンコールであいさつする上白石萌音【撮影：ＥｌｌｉｅＫｕｒｔｔｚ】

　女優の橋本環奈、上白石萌音らが２９日、英ロンドン・コロシアムで上演された舞台「千と千尋の神隠し」が２４日（現地時間）に大千秋楽を迎えたことを受けて、製作の東宝を通じてコメントを発表した。

　２２年に日本で初演され、再演を重ねた人気作の初海外公演。同劇場で４月から全１３５公演を上演し、約３０万人を動員した。国内公演も並行して開催しており、約６か月間の国内外ツアーを成功させた。

　２４日の大千秋楽で千尋役を務めた上白石は、カーテンコールで万雷の拍手を浴びながら「私たちを温かく迎えてくださり本当にありがとうございます」と、流ちょうな英語であいさつ。続けて「今回がウェストエンドでの最後の公演でした。皆様のおかげで、この４か月半、素晴らしい旅となりました」と万感の思いを語った。

　最後には「Ｗｅ　ｈｏｐｅ　ｗｅ　ｃａｎ　ｓｅｅ　ｅａｃｈ　ｏｔｈｅｒ　ａｇａｉｎ　ｓｏｍｅｄａｙ．（またいつかお会いできることを願っています）」と、ロンドンの観客と再会を約束した。

　上白石は終演後の舞台裏で感涙し、共演陣と完走を喜んだ。「大千穐楽を迎えられて本当にほっとしています。夢のようで、でも確かに一歩一歩を踏み締めた時間でした」と長期公演を回想。「大千穐楽後に日英のキャストスタッフ全員で三本締めをしたのですが、その音色が寸分の狂いもなくそろっていたことが、まさにこの４か月半を表しているようでした」と最後までカンパニーの絆の深さを実感したことを明かした。

　橋本は、英公演について「１００年の歴史を感じる劇場内の装飾や仕様の素晴らしさにただただ圧倒されるばかりで、ここで演じられることに素直に喜びを感じました」と充実の表情。「多くの困難があった開演までの道程と、それを乗り越え日本のみならず海外のスタッフの皆さんと一つになって作り上げたこの作品は、私にとって千尋が神隠しにあうのと同様、異世界に放たれ、多くの事を与えて頂き、成長させてくれました」と感謝した。

　同じく千尋役の川栄李奈は、「日本各地でこの舞台をお届けできたこと、ウェストエンドの舞台に立てたこと、お客様からの温かい拍手や声援、夢のような一生忘れられない景色を見させていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントを寄せた。

　千尋役の福地桃子も「公演を重ねながらも挑戦を続けていくカンパニーの皆さんの姿やそこで生まれる緊張感にたくさん感化され、このチームの一員として千尋を務めることができ心から幸せな時間だったなと思います」と公演を振り返った。

　千尋役の上白石らが出演した大千秋楽などは、「Ｈｕｌｕ」で９月８日まで独占配信される。