テニスで元世界４位の錦織圭、イタリア・コモのツアー下部大会でベスト８に進出

錦織圭

◆テニス　コモ・チャレンジャー　第４日（２８日、イタリア・コモ）

　元世界ランキング４位の錦織圭（ユニクロ）が、イタリア・コモで行われたチャレンジャー大会（ツアー下部大会）でベスト８に進出だ。元世界１６位で、ツアー５度の優勝を誇るニコロズ・バシラシビリ（ジョージア）に６－１、３－１とリードしたところで、相手が途中棄権した。

　ともにツアー本戦で戦ってきた同士が、この日は、ツアー下部大会で対戦した。バシラシビリもけがで世界ランキングを落とし、今年３月には１０００位以下に転落していた。一時は世界ランクが消滅した錦織とともに、復活をかけてのツアー下部大会参戦だ。

　しかし、結果は明暗が分かれた。錦織は、第１セットの第４ゲームに相手のサービスゲームをブレイク。３－１とリードしたが、次の自身のサービスゲームで０－４０の大ピンチを迎えた。ここで追いつかれると展開は振り出しに戻ったが、逆転してしっかりキープ。この１ゲームが大きかった。

　１オールから７ゲームを連取。第２セット、錦織が３－１とリードし、相手のサービスゲームで錦織がブレイクポイントを握ったところで、相手が棄権した。次戦は２０２２年全仏オープンジュニアの覇者で、元ジュニア世界１位のフランス選手が相手だ。勝てば復帰後初の世界１００位台も見えてくる。

　錦織は、けがなどからの復帰で使う公傷世界ランキング４８位が、使用大会数の制限などで、今週の全米のエントリーで使えず。全米出場をあきらめ、今週と来週は、イタリアのツアー下部大会にエントリーした。次週はジェノアでのツアー下部大会に参戦予定だ。