【広島】“鬼門”バンテリンＤで今季７敗目 ２カード連続の負け越しで７月３１日以来首位から陥落

広島・新井監督

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　中日５―１広島（２９日・バンテリンドーム）

　広島は７月３１日以来、首位から陥落した。走者を出しながらも得点につながらず５安打１得点で、２カード連続の負け越しとなった。２点を追う５回。先頭の坂倉が右中間への三塁打でチャンスをつくると、続く堂林が左中間への適時二塁打で１点を返した。なおも２死二塁で、先発・九里に代えて上本を送るも左飛に倒れ、追加点はならなかった。

　“鬼門”バンテリンＤで今季７敗目。中日戦は今季４度目のカード負け越しとなった。約１か月ぶりに、首位を巨人に譲ったが、新井監督は「追いかけるとか、そういう感覚を今まで持ったことはない。（ゲーム差も）ほとんど変わらない。今までと変わらず、ですね」と一戦必勝で戦っていく。

　この日の試合前に、台風１０号接近のため、３０日に予定されていたヤクルト戦（マツダ）の中止を決定。選手の移動や、用具が届かない可能性など、様々な事情を考慮した上での早々の判断となった。今後も台風次第では“ドタバタ移動”が予想されるが、指揮官は「こればっかりは、どうしようもない。他のチームも大変なので」。切り替えて、赤く染まった本拠地で首位奪回を狙う。（森下　知玲）