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町田・黒田剛監督が抜てきのプロ1年目DFが森保ジャパンの“隠し玉”に 望月ヘンリー海輝とは何者か

スポーツ報知 / 2024年8月30日 0時0分

町田・望月ヘンリー海輝

 日本サッカー協会は29日、千葉県内で会見を行い、26年北中米W杯のアジア最終予選、中国戦(9月5日・埼スタ)、バーレーン戦(同10日・アウェー)のメンバー発表を行い、町田DF望月ヘンリー海輝(22)が初招集された。望月はクラブを通じ「日本代表への初選出を大変嬉しく思います。今回の選出はFC町田ゼルビアに関わる全ての方々のおかげです。本当にありがとうございます。感謝の気持ちを忘れずにFC町田ゼルビアの代表として、全力でプレーしてきます。応援よろしくお願いいたします」とコメントを発表した。

 身長192センチの大型サイドバック(SB)として、国士大から今季より町田に加入した望月。開幕時はベンチスタートだったが、J1での先発デビュー戦となった4月21日のFC東京戦で強烈なインパクトを残した。1―1の前半25分、後方からのフィードに右サイドを駆け上がると、ゴールラインぎりぎりで右足を伸ばしてダイレクトクロス。並の選手では絶対に届かないフィードに追いつき、FWオセフンの決勝ゴールをアシストした。プロ初アシストを「自分の得意な形で結果を残すことができて良かった」と喜んでいた望月だが、ここからポジションをつかんでいった。

 最大の魅力は大きなストライドを生かしたスピードあふれる上下動だ。果敢な攻撃参加はもちろん、守備に戻るスピードも速いため、より攻撃的な高いポジション取りも可能になる。また身長を生かし、ロングボールを多用する町田のスタイルに置いては、GKやセンターバックからのフィードに右サイドで競り勝って攻撃の起点にもなる。さらにロングスローも脅威的な飛距離を誇り、今季J1首位を走る町田の大きな武器となっている。

 シーズン序盤は、守備時に細かいステップとスピードを兼ね備えた相手のサイドアタッカーに苦戦する試合もあった。しかし試合を重ねるごとに対応力を上げ、今夏行われたSランスとの親善試合では、三菱養和SCで共にプレーした日本代表FW中村敬斗とマッチアップし、必死に食らいつく姿も。中村は高校2年生時にプロ入りしたため、当時1年で試合に絡んでいなかった望月に強い印象はなかったと言うが「すごくでかくなっているし。めっちゃ覚醒しましたね」とその成長に驚いていた。

 目標とする選手には、「攻撃も守備も、どちらも高いレベルでできる選手になりたい」という理由から、アーセナルの日本代表DF冨安健洋(今回は負傷により未招集)を挙げる。町田では日々、黒田剛監督をはじめ、コーチ陣やDF昌子源ら先輩たちからもアドバイスを受けて成長中。周囲の声に向き合い、多くを吸収しようとするその素直さも魅力の一つだ。本人も驚いたというプロ1年目、J1でまだ17試合の出場でつかんだ代表入り。日本代表史上、最長身のSBがつかんだこのチャンスを、さらなる成長へとつなげていけるか注目だ。(町田担当・金川誉)

◇望月ヘンリー海輝(もちづき・へんりー・ひろき)2001年9月20日、栃木県出身。22歳。ナイジェリア出身の父と日本人の母を持ち、大宮ジュニア、三菱養和ジュニアユース、ユースを経て国士舘大へ。今季町田に加入。192センチ、81キロ。右利き。

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