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巨人1か月ぶり首位浮上の裏で大混乱…台風余波で一部の選手が大阪入りできず

スポーツ報知 / 2024年8月30日 4時55分

神宮球場で行われる予定だったヤクルト・巨人戦は中止となった

 巨人ナインをアクシデントが襲った。29日のヤクルト戦(神宮)は悪天候が予想されたため、昼過ぎには中止が決定。30日からの阪神3連戦(甲子園)に向けて1日前倒しでの移動となったが、台風10号の影響による大雨で、東海道新幹線が運転取りやめになった。選手、スタッフら15人以上が新幹線に閉じ込められ、阿部慎之助監督(45)ら一部を除き、大阪入りできず。広島が敗れ、チームは7月31日以来の首位に浮上したが、思わぬ事態に直面することになった。

 自然の猛威が襲いかかった。東海道新幹線で大阪に向かった一部の巨人選手たちの乗った車両が、台風の影響に伴う静岡地区の大雨により、ストップ。スタッフも含めた15人以上が、新幹線に缶詰め状態になった。球団は「本日、球団スタッフ、選手は台風の影響で各自、大阪に移動するように動いています。大阪に到着している選手もいますが、大雨による静岡駅―掛川駅間の不通により、新幹線の車内に足止めされている選手、スタッフもいる状況です」とコメントを発表した。

 29日のヤクルト戦(神宮)は台風による悪天候が予想されたため、午後1時に中止が決定。球団はこの事態を想定し、28日の時点で1日前倒しして移動する可能性があることを選手、スタッフらに通達していた。午前中に先発投手練習をジャイアンツ球場で実施し、中止決定後の神宮での全体練習も見送り、大阪に早く移動できるように対応。選手やスタッフらは、続々と東海道新幹線に乗り込み、早い便に乗った阿部監督やコーチ陣、また菅野ら一部選手は無事到着した。

 だが、その後、静岡地区で激しい雨が続き、雨量計が規制値に達したため、JR東海が午後4時過ぎに終日の運転取りやめを決定。すでに運転中の列車については、東京方面に引き返すことになった。選手、スタッフ15人以上が新幹線の車内に閉じ込められ、この日の大阪入りはかなわず。車内で8時間以上缶詰めになる選手や、途中の小田原駅で下車し、車で帰宅する選手もいた。また、新幹線に乗る前だった一部の選手やコーチは、飛行機での移動に切り替え、空路で大阪入り。チームは分断された状態となった。

 30日の広島―ヤクルト戦(マツダ)や中日―DeNA戦(バンテリンD)などは中止が発表されたが、29日の時点で阪神戦は開催する可能性が残されている。そのため、東京に取り残された選手らは、当日移動を余儀なくされた。だが、JR東海は30日は始発から三島駅―名古屋駅間の運転の終日取りやめを決定しており、移動の手段は限られる。優勝争いの真っただ中に控えていた伝統の一戦を前に直面した思わぬアクシデント。7月31日以来の首位に立ったチームへの影響が、最小限となることを祈るしかない。

◆ハマスタDeNA戦中止 阪神ナインは帰阪

 〇…阪神はDeNA戦(横浜)が雨天中止となった29日、台風の影響も考え、移動を最優先した。午後1時30分に中止が発表され、練習は行わず、宿舎から新横浜駅に直行。ダイヤの乱れもあり、岡田監督は「最悪やなあ」と苦笑も、ベンチ入りメンバーは無事、関西に戻った。大半が同2時台の新幹線に乗車。あと1時間遅ければ、帰れなかった可能性もあり、“ギリギリセーフ”の移動劇だった。

◆本紙記者も缶詰め状態6時間…空腹との闘い

 〇…本紙の巨人担当記者も、のぞみ43号で缶詰め状態となった。品川を15時19分に出発したが、18時頃に新富士駅周辺で運転見合わせとなり、そこから約6時間ほど車内で発車を待った。長時間、座っているだけだったため腰痛を発症。駅のホームに出ることもできず、食料を購入せずに乗り込んでいたため、空腹との闘いにもなった。途中車内で配られた水を飲みながら、ひたすら動くのを待つだけ。疲労困ぱいとなった。

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