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元世界女王の大坂なおみ、2021年以来の3回戦進出を逃す  ストレートで敗退  テニス全米OP

スポーツ報知 / 2024年8月30日 10時17分

◆テニス 全米オープン 第4日(29日、ニューヨーク・ナショナルテニスセンター)

 2度の優勝を誇る世界ランキング88位の大坂なおみ(フリー)が、2回戦で敗れた。2023年全仏準優勝で同52位のカロリナ・ムホバ(チェコ)に、第2セットに3本連続のセットポイントを握りながら、3-6、6-7のストレートで敗れた。

 最後まで自分のリズムをつかめなかった。最大のチャンスは、第2セットの5-4リード、自分のサーブで3本連続のセットポイントを握ったところだ。4オールから、この試合、相手のサービスゲームを初めてブレイク。流れは大坂にあった。しかし、ダブルフォルトなどの凡ミスですべて逃すと、最後はタイブレイクで力尽きた。

 相手の多彩な球種とコースで、大坂はほんろうされた。ストロークでは、中途半端なスピードの逆回転のスライスを使われ、ミスを誘われた。我慢してスローペースにつきあえば、相手はネットに出てきてボレーで決められた。

 4度の4大大会優勝を成し遂げたときは、怖いもの知らずだった。相手がスローペースを仕掛けても、ミスなど恐れずに、ラケットを振り切った。しかし、今、ミスが怖い。体力や技術は戻っても、怖いものなどなかった当時のメンタルに戻すには、あまりにも失うものが大きすぎるのかもしれない。

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