雪組トップ・彩風咲奈、「ベルばら」通し稽古行う「男役の夢が全て詰まっている」東京宝塚劇場で３１日から

通し稽古で熱演する彩風咲奈（左）と夢白あや　（カメラ・小泉　洋樹）

　１０月１３日付で宝塚歌劇団を退団する雪組トップスター・彩風咲奈が３０日、東京宝塚劇場でのサヨナラ公演「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」（３１日～１０月１３日）の通し稽古を行った。

　「ベルばら」は１９７４年に初演され、今年が５０周年を迎える名作。スウェーデンの伯爵フェルゼンを演じる彩風は、「宝塚に入るきっかけとなった作品ですし、宝塚の男役としての夢が全て詰まっている。本当に愛していますし、ずっと夢の続きをみているよう」と本作への思い入れの深さを明かした。

　雪組一筋１８年目の集大成となり、「歌にもあるように“私の中にあなたは生き続ける”という歌詞は、お客さま、私が出会ってきた大切な人たちに向けてのメッセージのような気持ちで届けたい」と力を込めた。

　王妃マリー・アントワネットを演じる夢白あやは、「咲さん（＝彩風）は本当に雪組愛がある方。そういう部分を引き継いでいけたら。咲さんの温かく大きな心は絶対に忘れないですし、バトンを受け継いでいきたい」と誓った。