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松本幸四郎、吉右衛門さんの数珠を手に「こわい。プレッシャーで。でも堂々と」 「秀山祭」初日控え尾上菊之助と会見

スポーツ報知 / 2024年8月31日 18時32分

「秀山祭」の「勧進帳」で弁慶を演じる松本幸四郎(右)と富樫役の尾上菊之助。幸四郎の手には中村吉右衛門さんの数珠が

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)、尾上菊之助(47)が31日、東京・歌舞伎座で「秀山祭九月大歌舞伎」(1~25日)の「勧進帳」(夜の部)舞台稽古前に囲み取材を行った。

 2人はそれぞれ弁慶、富樫を演じる。「秀山祭」に尽力した2代目中村吉右衛門さん(2021年没、享年77)は80歳で弁慶を演じることが夢だった。その夢を“実現”させる大役を担う、おいの幸四郎は、今回特別に使う吉右衛門さんの数珠を手に「こわいですね。プレッシャーばかりで」と言いつつ、「堂々と自信を持ってお見せしたい。どこよりも一番面白い芝居をやりますので」ときっぱり。

 義理の息子の菊之助は「2代目吉右衛門の思いが詰まった舞台。岳父の体はここにはないですが、その精神を受け継いで体現させていきたい」。弁慶と対峙(たいじ)する富樫を演じることには「弁慶は義経を守る。頼朝の命を受けている富樫。忠義と忠義のぶつかり合いがこの演目の眼目だと思います」と話していた。

 ◇秀山祭 名優、初代中村吉右衛門(1954年没、享年68)の功績を顕彰し、芸の継承を目的とした興行。秀山は初代の俳名。2代目が中心となり、生誕120年の2006年に始まった。

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